テニスワンのガット張りについて

ご存じですか?
テンションは硬さではありません!!

結果を測定しないでガットを張るのは
味見をせずに料理を作るようなものです。
大切なのは「何ポンドで張るか」という「方法」ではなく
「どれくらいの硬さになったか」という「結果」ではないでしょうか。

「テンション指定」は「張り上がりの硬さの指定」ではない

テンション指定では、「ストリングマシンの張力を【~ポンド】に設定して張ること」を指定しているのであって「どの程度の硬さに張り上げるか」については一切関与していません。
テンションの指定」というのは、「ガットを張るときに使うマシンの張力目盛をいくつに合わせるか」ということですが、これは、ガットを張るときの「方法」に分類されます。
それに対して、「張り上がりの硬さ」「結果」です。

テンションとは

「テンション」の指定でよく使われる「ポンド」は「キログラム」と同様に「重さ」の数値です。(1ポンド≒0.45kg)
「テンション」の指定でよく使われる「ポンド」は「キログラム」と同様に「重さ」の単位です。(1ポンド≒0.45kg)
ですから、もともと「硬さ」を示す数値ではないのです。
左図のようにイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。
ガットを張るときに、1本1本のストリングを「どれくらいの力で引っ張るか」を指定するのが「テンションの指定」です。

張り上がりの硬さとは

「張り上がりの硬さ」は、1本1本のストリングではなく、編み上がって面になったストリング面の硬さを計ります
これに対して「張り上がりの硬さ」は、張り上がってアミ目状になったストリング面を押したときの硬さを計ります。
具体的には、張り上がったストリング面に上から一定の力を加えて、どの程度沈むかを計測します。
ですから、文字どおり、張り上がった結果のストリング面の硬さそのものです。
ちなみに、この硬さの測定値は「面圧」と呼ばれています。
ですから、「テンション=方法」で、「面圧=結果」です。
「張る時のマシンの設定」という「方法」を指定するのが「テンション指定」で、「張り上がりの硬さ」という「結果」を指定するのが「面圧指定」です。
この二つは「方法の指定」と「結果の指定」という、全く異なる指定方法なのです。

張力では張り上がりの硬さは決まらない

もちろん、強い張力を使えば張り上がりは硬くなるのですが、張力の数値だけで張り上がりの硬さが確定するわけではありません。
張り上がりの硬さが変わる原因は張力の設定以外にもたくさんあるので、張力が決まれば張り上がりの硬さが即決まるというわけではありません。
(⇒「テンション」以外の硬さが変わる原因
つまり、テンションは張り上がりの硬さが変わる原因の一つではあるのですが、原因のすべてではないわけです。
そのため、テンションの数値で張り上がりの硬さを知ることはできないということです。

張力の情報では張りの硬さを推測できない

テニスワンでは「ラケットドック」というラケットフィッティングサービスで、これまで10,000名以上のラケットとプレーの相関関係を診断してきましたが、そこで参加者のラケットのガットの硬さを計測すると、あるショップで55ポンドで張ったものより別の店で45ポンドで張ったもののほうが硬いなどということは普通によくあります。
そのため、「~ポンドで張った」という情報は張りの硬さを推測する上で何の役にも立たないという結論に至ったわけです。

「方法=結果」という誤解

常識的に考えても、「方法」と「結果」とは全く別のことなのですが、なぜか、テニスのガット張りでは、この二つがゴチャ混ぜになっていることが良くあります。
「何ポンドで張って」(方法)というのが、まるで、張り上がりの硬さ(結果)を指定しているように受け取られているのです。

料理に例えると

ちょっと、ややこしい感じがするかもしれませんので、料理に例えて説明します。
ラーメンの麺の硬さで例えると、麺をゆでるときの火加減が「方法」で、ゆであがりの状態が「結果」なのですが、ラーメン屋さんで「5分ゆでて!」などと指定する人はあまり居ないと思います。
「麺はカタメで!」とか「バリカタ!」とかの、ゆであがった状態を指定するのが普通で、そこで調理方法などを指定したら、まわりから白い目で見られるでしょう。
なぜなら、指示された結果を出すために方法を調整するのは店側の仕事だからです。
ステーキの場合でも、焼くときの火加減が調理の「方法」で、焼き上がりの状態を示すミディアムとかレアとかが「結果」です。
火加減(方法)によって焼き上がり状態(結果)は変わりますが、肉の大きさなどが変われば、同じ火加減でも黒コゲになったり生焼けになったりします。
そのため、素材に合わせて「調理方法」を調整しなければ、美味しい結果を得ることはできません。
ですから、お客様がステーキの焼き加減を指定する際、「強火で5分」などという調理方法を指定せずに、「ミディアムで」とか「レアで」などと結果の状態を指定するのが普通です。
美味しい料理を出すための調理方法の工夫は店側の仕事なので、オーダーする側が調理方法で悩む必要はないわけです。
この、「方法の指定」と「結果の指定」は全く別のことという当たり前のことが、テニスのガット張りでは当たり前にはなっていないのは、多くの方がテンションの数値(方法)が張り上がりの硬さ(結果)だと思っているからです。

結果が存在しない

そして、そうなってしまう原因は明らかです。
テニスのガット張りでは多くの場合、「結果」が存在しないのです。
そして、「結果」が無いために、「方法」で結果を推測する習慣が定着してしまったのです。

結果を計測しない

ガット張りの結果とは、単純に、「どんな硬さに張り上がったのか」ということですが、多くの場合、それを計測していないようです。
なぜなら、張り上がりの硬さを測定するためには、ストリングマシンとは別に専用の計測機械が必要ですが、それが備えられているケースはあまり多くないからです。
そのため、テンションを調節してガットを張って、そのあとは何もしないというケースが多いようです。
結果を計測していないので、「テンションをいくつで張ったか」という「作業中の設定」を、硬さを推測する材料にしているわけです。
料理を作って一度も味見をすることなくそのままテーブルに出すのと同じようなもので、「レシピ通りだから、たぶん美味しい!?」というように推測するわけです。

結果が大切!!

テニスのラケットはプレーに使用する道具ですので、一番大事なことは、実際にどれくらいの硬さに張り上がったかということです。
そこを無視すると、プレー上でさまざまな弊害が起きます。
不適切な硬さでは、プレーがうまく行かないだけでなく故障の原因にもなります。
安全で快適にプレーを楽しむためには、張り上がりの結果の確認が不可欠です。
テニスワンは張り上がりの硬さ=結果でご指定いただけます

推奨テンションの弊害

実際問題として、ラケットドックのフィッティング現場でガット張りの硬さが適切でないために変な打ち方になっているケースがとても多いのに驚かされます。
その原因も明らかで、ラケットメーカーが表示している「適正(推奨)テンションの数値範囲」が適切でないことが、硬すぎる張り上がりの直接原因になっているようです。
(参照⇒「テニスガットの【推奨テンション】の数値範囲が適切ではない具体例」
国内ブランドのラケットについては、徐々にですが数値範囲が引き下げられてきていますが、海外ブランドについては相変わらず「50~60ポンド」という指定になっているケースが多く、「それなら、48ポンドくらいだったら安心!」というように決めてしまって硬すぎる張り上がりになっているケースが少なくないようです。

テニスワンが推奨する硬さ

これまでの10,000名以上のラケットフィッティングの結果を踏まえて、テニスワンでは「面圧55」を中心とする硬さを推奨しています。
現実のフィッティング結果の蓄積から、この範囲の硬さ設定が多くのプレイヤーにとってプレー上で支障の出にくい硬さであり、これより硬かったり柔らかかったりするとプレイヤーの運動効率が低下することがわかっています。
そしてもちろんこれは、「55ポンド」ではありません。
テニスワンで「面圧55」に張り上げる際に使用する張力は、一般的なフレームでは40ポンド以下です。
(テニスワンと同じ張力で同じ面圧が出る可能性はかなり少ないと思われますので、その点はご注意ください)
ですから、テニスワンで「50で」と指定した場合、一般的なテンションよりかなり低い数値で張りますので、50ポンドでオーダーしたつもりでいると柔らかく感じるでしょう。
でも、テニスワンで「50ポンドで」と指定した場合は、逆に、想像される以上に硬い張り上がりになると思われますので、テニスワンでテンションで指定するのは避けたほうが賢明かもしれません。
あくまで、対応範囲の広い「普通の硬さが面圧55」なので、それを基準にしてお考えいただくと良いでしょう。
(参照⇒「テニスのガット張りの適切な硬さを見つける簡単な方法」

面圧の変化

張り上げたストリングはその後数時間で緩み始めます。
その変化量は一般に考えられているより大きいといえます。
未使用の状態で24時間経過後に2~3ポイント低下することは珍しくありません。
ストリングの種類と使用状況によって、2~3ヶ月使った後に10ポイント以上低下していることもあります。
ただ、張り上げ時点で面圧55であったものが使用後に50にまで下がったとしても、新たに面圧50で張り上げたものと同様の飛び方をするわけではありません。
面圧が低下しても飛びが良くなるわけではなく、弾き感が鈍くなるだけです
伸びて緩んだ分だけ伸縮性が失われて反発力が低下するからです。
時間経過や使用状態によって面圧は変化しますが、やはりストリングの硬さの判断基準になるのは張り上げ時の数値です。

※張替の際にテンションをご指定いただくこともできますが、テニスワンを初めてご利用いただく方の場合、張り上がりの硬さが想像されるよりかなり硬くなることが予想されますのでご注意下さい。

知らないと損をする
ガットについての情報

ガットとガット張りについて誤解しやすいポイントを集めました

ガットの
基礎知識
テンション
ガットの知識
素材について
ガットの知識
太さについて
ガットの知識
ポリとナイロン
飛びを抑える
のは最悪
プロのセッティング
はまねるな
「ポンド」は
硬さではない
異なる硬さを
打ち比べる
適切な
硬さを提案
スナップバック
と適切な硬さ
好みで決めると
外れる!
条件変化に
対応した
適切な硬さ
推奨テンションが
適切ではない
不適切な硬さが
もたらす弊害
スピンのかかる
セッティング
テンション以外
で張上の硬さが
変わる
適切な硬さを
簡単に見つけるには
テニスワンの
ガット張りについて
ほとんどのプレイヤーは
ラケットで損をしている!
・・・というのが10,000名以上ラケットフィッティングで得られた結論で、その原因は、自分に合うラケットを手に入れるには「モデルの特性がプレイヤーに合っている」+「フレームのスイングウェイトが適切」+「ガットの種類と硬さが適切」という三つの条件を同時にクリアしなければならないので、そういうラケットに偶然出会える可能がとても低いことにあるようです。合わないラケットはミスを増加させてショットの勢いを無くすだけでなく、プレイヤーの動きを悪くして故障の原因にもなります。

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