テニスワンのガット張りについて

テニスワンは、ガット張りの適切な硬さの範囲について、10,000名以上の実証実験を繰り返して把握してきました。故障の原因になる「推奨テンション」の呪縛から早く逃れて、快適に振り抜ける硬さを目指してください。

現在のガット張りの混乱

推奨テンションは無視!?

ガット張りのオーダーは「何ポンドで~」と、テンション(張力)で指定するケースが多いようですが、その際に「一体いくつで指定すれば良いのだろうか」と迷われる方が多いようです。

ガット張りの硬さについては、メーカー公認の「適正テンション」という数値範囲があるのですが、試合経験の多い上級者の間では、この数値を無視して張っているケースが多くなっているようです。

さまざまな情報

あるラケットブランドのウェブマガジンに「SNSで行ったアンケートによるとテンションを48ポンド以下にしている人が6割以上。」という記載があったのですが、このブランドのラケットの推奨テンションはどれも判で押したように「50-60p」となっています。このままで良いんでしょうか。
さらに、このブランドの扱っているポリガットについては、「テンションを44±4ポンドで張らなければいけない」と解説されています。
これ以外でも、あるテニスサイトで錦織選手のガット張りテンションについての情報が載っていたことがあったのですが、そのときの数値は「縦×横が40×38、39×37、38×36ポンドの3種類」という内容でした。
彼の使用しているラケットの市販モデルの推奨テンションも「50-60p」となっています。

こんな情報がネットを行き交っていると、一般プレイヤーは「何を信じたら良いのだろう」と思うのではないでしょうか。

明確な目安が無い

経験豊富なプレイヤーなら、推奨テンションの範囲内で張るのが危険であることを知っているのですが、それほど知識のない方だと、推奨テンションを信じない理由が見当たらないので、張りが硬いとは思わずに硬すぎる状態で使っているケースが多いようです。

こうした問題の根本的な原因は、昔のガット張り機では50ポンドで張っても柔らかい張り上がりになったのですが、現在のマシンでは、50ポンドで張ると普通に使えないくらいに硬くなるのにもかかわらず、推奨テンションの表記範囲が昔から変わっていないことにあります。

ただ、ガット張りの硬さについては、推奨テンション以外には世間に公認されている数値はないので、多くのプレイヤーが迷いながら試行錯誤を繰り返しているのが現状ではないかと思います。

Click!⇒「推奨テンション」は推奨できない
ラケットメーカーがフレームやカタログに記載している「推奨テンション」を信じてしまう方がまだ多いのですが、現実問題として、この数値は不適切です。推奨範囲の下限値で張っても硬すぎる状態になることが多く、それがテニスエルボーの原因になるケースもあります…

テニスワンには明確な基準があります

10,000回以上の実証実験

テニスワンは、2013年にラケットドックという名称でラケット・フィッティングのサービスを開始して、これまで10,000名以上の方に参加いただきましたが、その10,000回以上のフィッティングを通して、ガット張りの硬さの適切な範囲はある程度の範囲内に収まることを知りました。

ラケットドックを始めた当初は、使用するラケットごとに幅広い硬さを用意しましたが、経験を積むうちに、プレーの改善に必要な硬さの範囲はそれほど広くないことがわかってきました。

ボールに合わせるほうが大事

テニス界の常識としては、ガット張りの硬さはプレイヤーの特性やプレースタイルに合わせて変えるというのが普通ですが、プレーが良くなるガット張りという観点では、必ずしもそうではないようです。
さらに、プレイヤーの好みに合わせたガット張りでは、ほとんどの場合、良くない状態に陥ることもわかっています。

それより、ガットが相手にするのはプレイヤーではなくボールなので、ボールの反発と相性が良いガット張りの状態をキープすることのほうが、プレースタイルやプレイヤーの好みに合わせることより重要だと現在では判断しています。
もちろん、プレイヤーのスイングスピードなどで多少は調整する必要があるのですが、それは多少の範囲であって、メインの条件ではないようです。
国内ランキング一桁の女性プロ選手のフィッティングをした際も、私どもが用意したものより硬いセッティングの必要はなかったので、技術レベルの違いもあまり関係ないと言えます。

それより、ボールの飛びは気温によって変わるので、プレーするときの気温への対応に神経を使ったほうが有効だと考えています。
朝と昼で気温が変化するなら、ガット張りの硬さもそれに合わせて少し変えたほうが良いわけです。

硬すぎる張り上がり

そして、私どもが適切だと考える硬さに張り上げるために使用しているテンションの数値は、推奨テンションの数値からは大きくかけ離れています
なので、ラケットドックで診断すると、硬すぎる張り上がりで苦労している方がとても多いことに気づきます。
ムダに力んで打っていたり、スッポ抜けが多かったりする方のほとんどはそういうケースで、推奨テンションの弊害は予想以上に大きいようです。

ガット張りについては、あまり重視していない方が多いのですが、実際にボールを打つのはフレームではなくガットなので、ここが適切な状態から外れていれば、どんなに良いラケットを手に入れてもムダになってしまいます。

テンションは「硬さ」ではない

結果で指定するのが当たり前

結果を測定しないでガットを張るのは、味見をせずに料理を作るようなものです。
大切なのは「何ポンド」という「機械の設定値」ではなく、「ガットがどれくらいの硬さに張れたのか」という「結果」です。

さらに、「~ポンドで張って」というテンション指定では、「ストリングマシンの張力」を指定しているのであって、「どの程度の硬さに張り上げるか」については全くのノータッチで、指定されていません。
ですから、「テンション指定」というのは「ガットを張る途中のやり方・方法」のことです。
それに対して「張り上がりの硬さ」は、途中ではなく「結果」です。

張り上がりの硬さとは

「張り上がりの硬さ」は、1本1本のストリングではなく、編み上がって面になったストリング面の硬さを計ります
これに対して「張り上がりの硬さ」は、張り上がってアミ目状になったストリング面を押したときの硬さを計ります。
具体的には、張り上がったストリング面に上から一定の力を加えて、どの程度沈むかを計測します。
ですから、文字どおり、張り上がった結果のストリング面の硬さそのものです。
ちなみに、この硬さの測定値は「面圧」と呼ばれています。
ですから、「テンション=方法」で、「面圧=結果」です。
この二つは「方法の指定」と「結果の指定」という、全く異なる指定方法なのです。

テニスワンは面圧基準

「テニスワンには明確な基準があります」のところで書いたテニスワンの基準は、もちろん、「面圧」です。

というのも、ラケット・フィッティングで使用するラケットなどを同じテンションで張り上げたら、モデルごとに張り上がりの硬さが変わってしまう可能性があります。
テニスラケットはフェースの大きさだけでなく、グロメットの構造やストリングパターン、フレーム剛性などの影響を受けて、同じテンションで張っても張り上がったときの硬さは違ってしまうのですが、そんなバラバラな状態では正確に比べられません。
ですから、同じ硬さ(面圧)に張り上げることが不可欠で、そのためにはモデルごとに異なるテンションを使用する必要があります。

Click!⇒「面圧」の説明—テンションは硬さではない
「何ポンドで」と同じ数値で指定しても、店によって硬さが変わるのは「何ポンド」というテンションは「重さ」の数値で「硬さ」の指定ではないからです。「ガット面の硬さ(=面圧)」を知るには張上後に計測すること必要で、そのためには専用の測定機械が必要です…

というわけで、ガット張りについては、張り上がったときの硬さ(=面圧)で考えるのが当然だと考えています。
ガット張りはラケットのパフォーマンスを最終的に決める要素なので、快適に打てるかどうかを決定するのはガット張りです。
ぜひ、テニスワンのガット張りを一度お試しください。

GUT LIVEなんて必要ない![広告]
ガットの動きが悪いせいで起こるネットやアウトを、全部自分のせいだと思いたい人には、GUT LIVEは必要ありません。
◇ボールが面からこぼれてネット
ガットが動かないと「食い付き感」が生まれないので、インパクトでボールをつかまえられずにポロッとこぼれてネットすることが多くなります。そう、あの惜しいネットは食いつかないガットのせいで、自分のせいではなかったかもしれないのです。
◇スピンで押さえ込めずに浮いてアウト
さらに、インパクトで動いたガットが戻るときに順回転がかかるので、ガットが戻らないと回転が安定せずスッポ抜けのアウトが出やすくなります。逆に、確実に回転がかかればショートクロスやスピンロブなどが打ちやすくなります。
◇打球の深さがバラバラ
ガットの動きが安定せずに、ボールインパクトで動いたり動かなかったり、戻ったり戻らなかったりすれば、フェースから打ち出される打球の角度が毎回変わるので、その影響で打ショットの深さが不安定になります。

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