ボールはだんだん遅くなる

ガシャリ連発の状況から脱出するための簡単なおまじない
「ボールはだんだん遅くなる」

言うまでもなく、飛んでくるボールのスピードがだんだん遅くなるのは、誰でも知っている物理の原則です。

ボールがストリング面と衝突したときに生まれた「飛び出しエネルギー」は、そのボールが飛んでくる途中で新たに補充されることはないので、飛んでいるうちにで空気の抵抗を受けてだんだんとスピードが遅くなり、コートで弾むとコート表面との摩擦でさらに遅くなります。
でも、この「ボールはだんだん遅くなる」という単純な事実をコート上で確認するのは意外に簡単ではないようです。

ボールが加速する

先日のラケットドックの参加者の中に「ボールが加速してくるように感じる」と言われた方が居ました。
その方は、相手の打球が速いときは、遅れないように素速く動こうとして「意識」してバタバタした動きになっていました。

「ボールが眼の前に急に現れる」というのもよくあることですが、ゲーム中のボールはずっとコート内を動いているはずなので、一度姿を消してから急に現れることはありません。

ボールがスタートした瞬間から見る

なので、「ボールはだんだん遅くなる」ことを確認するには、ボールがスタートした瞬間からその動きを把握していることが必要です。
飛んで来ている途中からボールを見ても遅くなったと気づけないわけです。

「ボールが加速してくる」と感じるのは、ボールのスタートに対してプレイヤーの初動が遅れたときに起きることで、身体の動きが遅れそうなので、ボールが速く見えてしまうわけです。

それに対して、打つ前に余裕があるときはボールが遅くなるのが感じ取れるはずです。
「ボールを追いかけているとき」と「待ち受けているとき」の違いと言っても良いでしょう。

「ボールが急に現れる」のは、飛んでくるボールに気づくのが遅れたためで、それ以前のボールの動きが記憶に無いので、ボールが目の前に突然現れるわけですが、ということは、身体の動きはそこからスタートするので、当然間に合いません。

予測判断の材料が不可欠

ゲーム中に高速で動いているボールが「きちんと見えている状態」を維持するには、飛びながら速度が変化するボールに、動体視力の予測がピッタリ合い続けていることが必要ですが、そのためには、予測判断の元になる材料が不可欠で、その材料が「相手コートでのスタートからネットまでのボールの飛び方」なのです。

そうした材料が無い状態で、その後のボールの動きを予測しようとしても、切り取られた瞬間だけの動きで「速い」とか「遅い」と判断することになり、正確な予測が難しくなります。
さらに、ボールの動きを「目で追う状態」になって、目の焦点を合わせるのが遅れ、ボールの姿がボンヤリしてしまいます。

ボールがクリアならインパクトもクリア

きちんと見えなくてもボンヤリ見えていればいいというのであれば、目の焦点をボールにピッタリ合わせる必要がなくなるので、適当な感じで眺めていればボールを見失うことはありませんが、ボンヤリしたボールは、いざそれを打とうとするとフェースの端にしか当たらないでしょう。

多くの場合、フレームショットやオフセンターヒット、さらには空振りというのはこれが原因で、つまり、ボールがボンヤリしていたり、視界から消えたりしているからです。

ですから、逆に、ボールがクリアに見えているときはインパクトもクリアになります。
ある程度の経験があれば、ハッキリ見えているボールをフレームショットで打ち返すのは、かなり練習を積まないとできないことです。

ボレーでのメリット

ガシャリ(オフセンターヒット)が一番多いショットはボレーだと思いますが、これは、ボレーが他のショットより格段に忙しいせいでしょう。
時間がない中で、目のピントが合わないうちにボールが飛んできてしまうため、ボールがボンヤリとしか見えていない状態で打つことになるのでガシャるわけです。

そうした状態の解決策として役立つのが「ボールはだんだん遅くなる」というおまじないです。
このおまじないについて「ホントかな」と思うとボールのスタート地点に自然に目が行くようになります。
そこから見ていると、ボールが自分に近づくにつれて遅くなるのがわかります。
速いボールでも少し遅くなり、遅いボールはさらに遅くなって落差も大きくなります。

このおまじないの効果はここからで、ボールが遅くなるのがわかるとインパクトまでの時間が少し長く感じられて、わずかな余裕が生まれます。
さらに、少し長くなったインパクトまでの時間を使って「もう一歩」踏み出すことができます。

遠いボールに足が出ずにラケットだけが出て、上体が突っ込むような腰折れ状態になってしまうのは、ボールの動きの「見切り」が早すぎて、足が早めに止まってしまうからです。

でも、少し時間があることがわかると「ボールに踏み込もう」とわざわざ決心しなくても、自然に一歩余計に足が出るようになるでしょう。

ストロークでのメリット

ストロークはボレーよりかなり時間がありますが、それでも「ボールはだんだん遅くなる」というおまじないは役に立ちます。

というのも、ボールがコートに着地すると、そこでスピードが大きく変化するのですが、その後はボレーと同じことが起きるからです。
ハーフボレーやライジングショットでは弾んだ後の減速がわかりにくいのですが、それ以外の状況では、コートで弾んだボールはそこからだんだん遅くなります。

強いトップスピンで弾んでグンと加速するようなショットやスライスのスピードボールが滑ってくるような場合でも、やっぱりだんだん遅くなるわけです。

なので、そういうショットにあわてることなく、弾んだところからのボールの動きを見ていれば、それが少し遅くなることがわかり、ボールがクリアに見えてインパクトが正確になるでしょう。
弾んだボールのスピードが少し遅くなる間に走れるのもボレーのときと同じです。

考えるのは身体の反射のジャマ

ボールがクリアに見えている状態は、少ない運動負荷で威力のあるショットを打ち込むために絶対に必要な条件ですが、だからといって「ボールをしっかり見よう」と意識するのはガシャリの元です。
なぜなら、「ボールをしっかり見よう」と「脳が意識する」のは身体の反射をジャマするので、たとえクリアに見えたとしても身体が遅れる原因になるからです。

苦手なショット

苦手なショットでは当然ガシャリも増えますが、これは苦手なショットほどボールを見るのが下手だからです。
なぜなら、苦手なショットには「もっとこうしよう」という課題や「今度は~しないように」というような反省点が必ずあるからです。
そして、ボールが飛んできているときにそんな思いが頭に浮かんだら、その時点でアウトで、その「思い」によってボールの把握が希薄になり、ボールの動きと体の動きの同調性が切れてしまいます。

興味を持つ

ということで、「打つ前のボールがハッキリ見えている状態」は絶対に必要なのですが、「ハッキリ見よう意識するのはダメ」というのがこの問題の悩ましいところなのです。

欲しいのは「意識しなくてもハッキリ見えている状態」なのですが、そこでおすすめなのは「ボールの動きに興味を持つ」ことです。
先述の「ボールはだんだん遅くなる」というおまじないについて、「ホントかな」と思うことでボールのスタート地点に目が行くのが良い例です。
「~しよう」という「考え」や「決断」は目の機能を低下させますが、動くものに興味を持つのは目の機能のジャマにはなりません。

このおまじないをやってみて、今までは忙しくてバタバタしていたのが、「何だかちょっと時間がある」に変わったら、相手からすると、
打つ前にちょっと「間」があるイヤなプレイヤーになっているはずです。

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◇ボールが面からこぼれてネット
ガットが動かないと「食い付き感」が生まれないので、インパクトでボールをつかまえられずにポロッとこぼれてネットすることが多くなります。そう、あの惜しいネットは食いつかないガットのせいで、自分のせいではなかったかもしれないのです。
◇スピンで押さえ込めずに浮いてアウト
さらに、インパクトで動いたガットが戻るときに順回転がかかるので、ガットが戻らないと回転が安定せずスッポ抜けのアウトが出やすくなります。逆に、確実に回転がかかればショートクロスやスピンロブなどが打ちやすくなります。
◇打球の深さがバラバラ
ガットの動きが安定せずに、ボールインパクトで動いたり動かなかったり、戻ったり戻らなかったりすれば、フェースから打ち出される打球の角度が毎回変わるので、その影響で打ショットの深さが不安定になります。

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