快適な張上はガットだけでは無理

快適な張上はガット張りだけでは実現しない

ガット張りについて強い興味をお持ちの方にはちょっと残念な解説かもしれませんが、でも、ぜひとも知っておいて欲しい大切なことがあります。

それは、「快適な張上はガット張りだけでは実現しない」ということです。

その理由は「快適なセッティング」は「適切なフレーム」というベースがあって初めて実現するからです。
そして、その前提条件がクリアされていない状態では、ガット張りについて試行錯誤をいくら繰り返しても快適な結果は手に入らないのです。

ダメなフレームをガット張りで
カバーすることはできない

どんなに高性能のフレームでも、ガット張りがダメなだけで全部台無しになってしまうので、ガット張りはラケットのパフォーマンスを決める決定的な要素です。
でも、だからといって、ダメなフレームをガット張りだけで快適な状態に仕上げることはできません。
つまり、「適切なフレーム」と「適切なガット張り」は重要性では全く同じなので、片方が不適切な場合にもう一方がそれをカバーすることはできないわけです。

打ち負けるフレームでは
どんなガットでもスピンがかからない

一例をあげれば、フレームのスイングウェイトが適切な数値より軽い場合は、ガット張りをどんなに工夫しても快適にスピンがかかるラケットにはなりません。
その仕組みは次のとおりです。
スイングウェイトが軽いと⇒インパクトでボールに負けるので⇒力を入れて打つようになるのですが⇒力が入るとへッドスピードが落ちるので⇒ヘッドが振り抜けず⇒ボールに与える回転量が減って⇒スッポ抜けが出やすくなる。
ということで、こうした問題をガット張りでカバーすることはできないので、「スピンがかけやすいガット」をいくら試しても良い結果が出ないわけです。

同時にクリアするのは
意外に難しい

「快適な張上は適切なフレームがあって初めて実現する」ということについては、改めて言われなくても当然だと思われる方がいるかもしれませんが、もう少し掘り下げると意外なことが見えてきます。
それは、「適切なフレーム」と「適切なガット張り」という2つの条件を同時にクリアするのは意外に難しいということです。

というのも、「快適なセッティング」は「適切なフレーム」というベースがなければ実現しないというのであれば、最初に「適切なフレーム」を見つけなければならないのですが、フレームだけではボールは打てないので、あらかじめ選択対象のラケットにガットを張っておく必要があります。

でも、そのガット張りが適切でなければ、どんなラケットのパフォーマンスも快適にはならないので「適切なフレーム」を見つけることができません。
ということは、「適切なフレーム」を見つけるには「適切なガット張り」が絶対条件なのですが、その「適切なガット張り」を見つけるためには「適切なフレーム」が必要という「鶏と卵はどっちが先?」のような堂々巡りの状態に陥ります。

簡単なチェック方法

ということで、「適切なフレーム」と「適切なガット張り」という2つが合体した「とても快適な状態」を実現するのは意外に難しく、しかもその範囲はかなりピンポイントなので、多くの方のラケットがそうした良い状態になっている確率はあまり高くないようです。

でも、今お使いのラケットがその良い状態に入っているかどうかについては簡単にチェックする方法があります。
そのチェック方法とは「複数本のラケットで、張上の1~2ポンドの違いをプレー上でハッキリ感じ取れるかどうか」です。

「当たり」と「外れ」の
違いは結構大きい

というのも、「適切なフレーム」に「適切なガット張り」が施されている場合、そこから張上が2ポンドもズレれば、プレー上のパフォーマンスが大きく変わります。
そして、セッティングの「当たり」と「外れ」の違いは結構大きいので、ゲームの勝ちやすさに違いが出ます

セッティングがハマれば、身体の力みが減ってヘッドスピードが上がり、ボールが行くので、それほど打っていないのに相手がミスってくれたりします。
ところが、セッティングが外れているときは、打つときに力が入って打球が失速するのでゲーム展開が苦しくなります。

どれも不正解

そして、張上の1~2ポンドの違いについてこうした違いが感じ取れない場合は、そのときに使ったラケットのどちらも正解ではない可能性が高いと判断できるわけです。
その正解ではない内容は、1.フレームが不適切だったか、2.張上が大外れだったか、あるいはその両方ということです。

フレームが合っていなければ

フレームの選択を間違っていたり、スイングウェイトの数値が適切でなかったりすれば、張上を1~2ポンド変えたところで大した違いは生まれないので、ガット張りの違いに鈍感になる可能性が高いわけです。

張上が大きく外れていれば

2本のラケットで、どちらかの張上が正解の場合にだけ外れとの違いがハッキリ出るのですが、2本とも張上が硬すぎたり柔らかすぎたりすれば、1~2ポンド変えたところで、どちらも不正解であることに変わりはないので、パフォーマンスの違いは生まれません。

張り替えても大して変わらない

ガットを長い間張り替えなかったり、いつもワンパターンで張っていたりするような「ガット張りに無関心なプレイヤー」は結構多いのですが、その理由は「張り替えても大して変わらない」からだと思われます。
そして、「張り替えても大して変わらない」のは、ベースになるフレームが合っていないせいではないかと考えられます。

ある時ぴったりハマったセッティングでも、それから1ヶ月も過ぎればガットがダレて反応が鈍くなるので快適ではなくなるのですが、もともとのフレームがプレイヤーに合っていなかったり、ガット張りがもともとハマっていなければ、ガットがダレてもパフォーマンスの変化を感じないので張り替える必要がないわけです。

フレームの見直し

ガット張りについて、試行錯誤を繰り返してもイマイチ納得できない、あるいは、打ちにくい状態から抜け出せないというようなときは、フレーム選択から見直したほうが話が早いかもしれません。
そして、「適切なフレーム」と「適切なガット張り」という2つが合体した「とても快適な状態」をぜひ見つけてください。
テニスの楽しさが倍増するはずです。
以下のページもご参照いただければ幸いです。

Click!⇒テニスのガット張りの理想はズバリ「打球感を無くすこと」
ガット張りの理想は「打球感を無くすこと」です。「打球衝撃が最小限になるセッティング」が実現すれば、インパクトでヘッドが走る状態になって「伸びて沈む打球」が手に入ります。ガット張りは戦力を左右する大切な要素であり、打球の伸びが勝敗に直結します…

Click!⇒テニスワンのガット張りについて
テニスワンは、快適にプレーできるガット張りの硬さの範囲を10,000回以上の実証実験によって把握してきました。故障の危険のある「推奨テンション」の呪縛から早く逃れて、「伸びて沈む打球」を手に入れるために快適に振り抜ける硬さを目指してください…

知らないと損
ガットについての情報

ガット張りについての40件以上の記事が以下の4つのジャンルに分類されています。

Click!⇒ガット張りで損をする
実際にボールを打つのはガットで、フレームはガットのアクションを受け取るだけの存在なので、ラケットのパフォーマンスの主役はガットです。なので、ガット張りを軽視すると、気づかないうちにプレー上で損をすることになります。このコーナーでは、そうした不利益の具体例を紹介しています。

Click!⇒ガットの種類の選び方
テニスガットについての記事を集めたコーナーです。ガットの基本知識や素材や太さの選び方などの解説と、スピンのかけやすさや打球フィーリングについての記事を紹介しています。ガットについては小さな誤解で大きな損をすることがあるので正しい情報を収集してください。

Click!⇒ガット張りの硬さについて
ガット張りの硬さについてのアドバイスを集めたコーナー。ガット張りについては未開拓の荒野のような状態で、多くのプレイヤーがいまだに「推奨テンションの呪縛」にとらわれています。そのため「快適なプレー」という目的地にたどり着くためのルートを見つけるのは容易ではありません。正しい情報を得て迷路から抜け出してください。

Click!⇒ガットについてさらに詳しく!
ガットについてもっと詳しく知りたい方のための記事を集めたコーナーです。適切な硬さを見つけるための情報と不適切な張上の弊害等についての記事があります。「好きな打球感のセッティング」というワナにハマると戦力低下という迷路から抜け出せなくなります。

◆ガット張りを工夫しても「適切なガット張り」は見つからない
ガット張りについての関心が高い方には残念なことですが、でもこれは、まぎれも無い事実です。
その事実とは、「ガット張りだけでは適切なガット張りを見つけられない」ということで、ガット張りについてどんなに深掘りしても、それだけでは快適なセッティングを見つけることはできません。
なぜなら、ガットだけではボールを打つことができないからです。
ガットはフレームに張らないと使えませんが、そのフレームがプレイヤーに合っていないと、どんなにガット張りを工夫しても快適に打てる状態にはなりません。
ですから、快適に打てるセッティングを見つけるには、その前に「自分に合うラケット」を手に入れることが必要なのです。
でも、この話はもっと複雑で、ガットだけではボールを打てないのですが、同じ理由で、フレームだけでもボールは打てないので、自分に合うラケットを手に入れるには、適切なガット張りがされているラケットを試打することが必要なのです。
なぜなら、ガット張りが不適切なラケットをいくら試打しても良い状態にはならないので、時間のムダになってしまうからです。
テニスワンのラケットドックには適切なガット張りが施されているラケットが用意されているので、プレーが良くなるラケットが見つかります。Click!↓

GUT LIVEなんて必要ない![広告]
ガットの動きが悪いせいで起こるネットやアウトを、全部自分のせいだと思いたい人には、GUT LIVEは必要ありません。
◇ボールが面からこぼれてネット
ガットが動かないと「食い付き感」が生まれないので、インパクトでボールをつかまえられずにポロッとこぼれてネットすることが多くなります。そう、あの惜しいネットは食いつかないガットのせいで、自分のせいではなかったかもしれないのです。
◇スピンで押さえ込めずに浮いてアウト
さらに、インパクトで動いたガットが戻るときに順回転がかかるので、ガットが戻らないと回転が安定せずスッポ抜けのアウトが出やすくなります。逆に、確実に回転がかかればショートクロスやスピンロブなどが打ちやすくなります。
◇打球の深さがバラバラ
ガットの動きが安定せずに、ボールインパクトで動いたり動かなかったり、戻ったり戻らなかったりすれば、フェースから打ち出される打球の角度が毎回変わるので、その影響で打ショットの深さが不安定になります。

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