打球の移動方向に合わせた振り方

打つ前のテニスボールの
移動方向に合わせたスイング調整

上記の左の図のように、コートで弾んでから上昇中のボールを打ち返す場合、フェースを垂直にして水平にスイングすると、入射角と反射角の関係で打球は上方向に打ち出されます。
それに対して、右の図のように、下降しているボールを打つときに左図と同じようにスイングすると、打球は下方向に打ち出されるので、ネットまで届かないかもしれません。
ですから、打つ前のボールが上昇中か下降中かによって、フェースの角度とスイングの方向を変えないと、同じ高さに打ち出すことができません。

上昇中や下降中といっても、当然、その角度は毎回違うので、それに合わせて毎回違うスイングが必要になります。
実際問題としては、打ち返す打球の回転なども考えると、スイングの要素はこれほど単純ではありませんが、打つ前のボールの移動方向に合わせてスイングを調整しなければならないことは間違いありません。

さらに、通常は、上昇中のボールは下降中のボールより速度が速いため、それに合わせた対応も必要です。
つまり、ライジングショットを打ち込むときには、下降中のボールを打つときのようなフルスイングでは暴発が出やすいので、コンパクトでシャープなスイングが適しているわけです。

自分はそんな難しそうなことはやっていないと感じる方が多いと思いますが、これまでの無数の失敗の積み重ねによって、ボールの状態に合わせたオートマチックな対応能力が身に付いた結果、難しいことが無意識的にできるようになったわけです。


以下はこの記事グループの構成です。

テニスラケットの良し悪しは自分ではわからない

テニスのショットは「無意識的な反射運動」!?

1.打点の高さに応じたスイング軌道の変化

2.ボールのスピードに対応するためのスイング調節

3.ボールの移動方向に合わせたスイング調整

4.飛んで来るボールの回転に合わせたスイング調節

「テニスプレイヤーがコート上で無意識的にやっていること」

「上達への近道」—その1.自分の打ち方は自分の自由にはならない

「上達への近道」—その2.ミスを減らすために必要なこと

「上達への近道」—その3.打ち方を直すには

テニスでは上達を自覚できない

テニスラケットが合っているかどうかは自分ではわからない—まとめ

GUT LIVEなんて必要ない![広告]
ガットの動きが悪いせいで起こるネットやアウトを、全部自分のせいだと思いたい人には、GUT LIVEは必要ありません。
◇ボールが面からこぼれてネット
ガットが動かないと「食い付き感」が生まれないので、インパクトでボールをつかまえられずにポロッとこぼれてネットすることが多くなります。そう、あの惜しいネットは食いつかないガットのせいで、自分のせいではなかったかもしれないのです。
◇スピンで押さえ込めずに浮いてアウト
さらに、インパクトで動いたガットが戻るときに順回転がかかるので、ガットが戻らないと回転が安定せずスッポ抜けのアウトが出やすくなります。逆に、確実に回転がかかればショートクロスやスピンロブなどが打ちやすくなります。
◇打球の深さがバラバラ
ガットの動きが安定せずに、ボールインパクトで動いたり動かなかったり、戻ったり戻らなかったりすれば、フェースから打ち出される打球の角度が毎回変わるので、その影響で打ショットの深さが不安定になります。

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