自分に合うラケットは伝わりで選ぶ

テニスラケットは
パワーを伝えるための道具

テニスラケットは「プレイヤーの運動で生まれたパワーをボールに伝えるための道具」なので、その価値は「伝わりやすさ」で決まります

「伝達効率の良いラケット」を使えば、軽い運動でも強烈なショットが打てるのに対して、「伝達効率の悪いラケット」ではがんばって打っても打球が失速します。

さらに、テニスの試合は短時間では勝負がつかないので、がんばって打っているとすぐにバテてしまいます。
試合の終盤でも強烈なショットを打ち続けるためには、運動のパワー効率を上げることが必要で、それには伝わりの良いラケットが不可欠です。

伝わりの良いラケットを
手に入れるために必要なこと

1.適切なモデルを選ぶこと

伝わりの良いラケットかどうかは、プレイヤーの運動特性とラケットの性能特性の「相性」で決まります
なので、適当に選んでしまうと伝わりの良い状態は手に入りません。
そして、プレイヤーとラケットの相性は実際に打ってみて、その様子を診断しないとわからないので、ラケットフィッティングが必要です。(参照⇒ラケット・フィッティング
あれこれ理屈をこねても始まらないので、一番手っ取り早いのはラケットドックを受けることです。(参照⇒ラケットドック
ラケットの基本性能がプレイヤーに合っていなければ、伝わりの良い状態にならないのは当然なのですが、モデル選びに注目しすぎて次の二つを見過ごしてしまうと元も子もなくなります。

2.適切なスイングウェイトを選ぶこと

スイングウェイトはラケットを機械で振って計測した数値で、同じモデルでも一本一本個体差があり、そのバラツキ幅は20〜30ポイントと意外に大きいのです。
(スイングウェイトの数値設定をカタログ等に表示しているブランドはプリンスだけですので、この数値の存在をご存じない方が多いのも頷けます。)
そして、この数値はラケットの基本特性を左右します
具体的には、スイングウェイトが軽いと飛んで来るボールに打ち負けやすくなるので、力んで打つことが多くなります。

スイングウェイトがダメだと、どんなモデルを選んでも打ちやすくはならない。
スイングウェイトの簡単な説明
「適切なスイングウェイト」

3.ガットを適切に張ること

そして、ラケットの中で実際にボールに接するのはガットなので、最終的に伝わりの良し悪しを決めるのはガット張りです。

ボールが当たる部分が一番大事なのに、そこが無い状態でラケットは売られている!?
適切なガット張りの簡単な説明
「打ちやすいガット張り」

ですから、打ちやすいラケットを手に入れるためには、この三つのステップを全部クリアしなければならないわけです。

三つのステップは
どれも外せない

ここでお気づきいただきたいのは、この三つのステップは常にワンセットであり、どれも外せないので、どれか一つでも間違えてしまうとトータルでうまくいかないことです。

最初の「モデル選び」で外れているラケットをガット張りで何とかすることはできませんし、同様に、「スイングウェイト」が軽くて打ち負けるラケットをガット張りで何とかすることもできません。
ですから、ガット張りで爽快に打てる状態を手に入れるには、「モデル選び」と「スイングウェイト選択」が適切な場合に”限られる”わけです。

でも逆に、モデル選びとスイングウェイト選択が適切な場合でも、ガット張りが不適切ならば全部が台無しになってしまいます。
そのため、この三つのステップを同時に全部クリアしないと、打ちやすいラケットは手に入りません。
この七面倒臭さがラケット選びの難しさの本質なので、打ちやすいラケットが偶然手に入る確率はかなり低いわけです。

伝わるラケットは
打った感じがなくなる

ここまで書いてきたように、「伝わるラケット」を手に入れるにはいろいろ面倒なことがあるのですが、でも、伝わりが良いかどうかを判別するのは簡単です。それは、「打った感じが軽いかどうか」です。

インパクトで生まれたエネルギーがムダなく全部ボールに乗り移ったときには、プレイヤーが感じる打球衝撃は極限まで小さくなり、その分、ボールは勢い良く飛んでいきます。
もちろん、テニスのショットはボールとラケットの衝突なので、打球感を完全に無くすことはないのですが、打球衝撃が小さくなればなるほど伝達効率が良くなります

この「打った感じがしないときに良く飛ぶ」というのは野球やゴルフでは常識ですが、テニスでは逆に、「打ちごたえがあって、力を入れてしっかり打ったときに威力のあるショットになる」と考えている方が多いようです。
でも実際には、リラックスしたスイングのほうが打球に伸びと勢いが生まれ、力を入れてしっかり打つと打球に伸びが無くなる上に、身体がブレて球筋が不安定になります。(参照⇒力を入れると逆に打球は失速する
ですから、「力を入れないと強いショットは打てない」と思っている方や、チャンスボールでつい力んでしまうという方は、ラケットの相性を疑ってみたほうが良いかもしれません。(参照⇒力んで打つのはラケットのせい

さらに、打った感じが好きなラケットは、ほとんどの場合アウトです。
打球感は、それが好きでも嫌いでも伝達ロスであることに変わりはないので、好きだということ自体が外れの症状だと言えます。(参照⇒打球感は伝達ロス

力を入れて打っていると打球の勢いが出ないだけでなく故障の原因にもなり、足も遅くなります。(参照⇒ラケットが合わないと足が遅くなる

合わないラケットの束縛から早く抜け出して、ラケットドックで開放的に打てるラケットを手に入れてください。

Click!⇒ラケット選びの究極のゴールは打球感を無くすこと
ラケット選びのゴールはとてもシンプルで「打球感を無くすこと」です。理由は「打球感が小さければ小さいほど伝達効率が良くなり、プレイヤーの負担が減ってショットの勢いが増す」からです。テニスは疲れるスポーツなのでラケットに大切なのは伝達ロスの排除です。…

Click!⇒「打球感を無くすこと」がガット張りの理想
ガット張りの理想は「打球感を無くすこと」です。「打球衝撃が最小限になるセッティング」が実現すれば、インパクトでヘッドが走る状態になって「伸びて沈む打球」が手に入ります。ガット張りは戦力を左右する大切な要素であり、打球の伸びが勝敗に直結します…

GUT LIVEなんて必要ない![広告]
ガットの動きが悪いせいで起こるネットやアウトを、全部自分のせいだと思いたい人には、GUT LIVEは必要ありません。
◇ボールが面からこぼれてネット
ガットが動かないと「食い付き感」が生まれないので、インパクトでボールをつかまえられずにポロッとこぼれてネットすることが多くなります。そう、あの惜しいネットは食いつかないガットのせいで、自分のせいではなかったかもしれないのです。
◇スピンで押さえ込めずに浮いてアウト
さらに、インパクトで動いたガットが戻るときに順回転がかかるので、ガットが戻らないと回転が安定せずスッポ抜けのアウトが出やすくなります。逆に、確実に回転がかかればショートクロスやスピンロブなどが打ちやすくなります。
◇打球の深さがバラバラ
ガットの動きが安定せずに、ボールインパクトで動いたり動かなかったり、戻ったり戻らなかったりすれば、フェースから打ち出される打球の角度が毎回変わるので、その影響で打ショットの深さが不安定になります。

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