テニスラケットは身体に合わせて選ぶ

テニスラケットは
身体に合わせて選ぶ

画一的なコートとボールに対して人はさまざま

テニスコートのサイズとネットの高さは世界共通で、プレイヤーの身体に合わせて大きさを変えたりすることはできません。
使うボールも基本的にはほぼ同一です。

その一方で、テニスプレイヤーには一人として同じ人は居ません。
年齢性別はもとより体格・筋力、運動経験、性格、ボールに対する反応、ショットのイメージ等々、違いを挙げればきりがありません。

画一的なコートとボールに対して人はさまざまという状態で、この両者の間を埋めるものとしてラケットがあります
ラケットは人の動きをボールに伝える中継点ですので、この部分が調節役を果たしてくれればプレーは簡単になります。

「良いか悪いか」ではなく「合うか合わないか」

単純な例では、パワーのある人は飛ばないラケットのほうがコートの中に入れやすく、パワーのない人は良く飛ぶラケットのほうがネットを越えやすいのです。
ここでラケットに求められるのは個々のプレイヤーの「身体に合う」ということです。

多くのプレイヤーは「何か良いラケットはないか」と探し回りますが、大事なのは「良いか悪いか」ではなく「合うか合わないか」なのです。

身体に合っていればやる必要のない努力

「身体に合ったラケット」をイメージするために、ダイビングで使われるウェイト(鉛の重り)を思い浮かべて下さい。
あれは、体格や体重などに合わせて身体に付ける量を調節して、人それぞれで異なる浮力を調整するためのものです。
浮力の大きい人には大きなウェイト、浮力の小さい人には小さなウェイトを付けて浮力調整をすることで、じっとしていれば浮きも沈みもしないという状態を作り出すことができます。

それが身体に合っていなければどうなるでしょう。
身体に対してウェイトが重すぎると、何もしなければ沈んでしまうので、常に泳ぎ続けなければなりません。
その逆も同じで、ウェイトが軽すぎると常に下に向かって泳ぎ続けないと浮かんでしまいます。

こうした状態では、身体に合ったウェイトを身につけた人に比べて負担が大きく、早くバテてしまうのは明らかです。
また、身体に合っていない度合いが大きければ大きいほど、一定の深さを保つために大きな努力が必要です。
そして、その努力はウェイトが身体に合っていればやる必要のない努力なのです。

調節しないスイングで打ってもコートに入るラケット

テニスでは、多くのプレイヤーは飛び過ぎるラケットでアウトしないように調節しながら打っています。
また、それに劣らないくらい多くのプレイヤーが、飛ばないラケットで無理に力を入れて打っています。
テニスのラケットも、そのプレイヤーが自然に打ったボールがアウトもせずネットもしない状態になるラケットを選べば、余計な調節をしなくて済みます。

調節しなければコートに入らないラケットでは調節ミスが起こりやすく、ミスショットが多くなります。
調節しないスイングで打ってもコートに入るラケットを使えば、それだけでミスを減らすことができます。
身体に合わせたラケットを選ぶだけでプレーを向上させることができるのです。

正しくは向上させるのではなく回復させると言ったほうが正確です。
ラケットによる障害を排除する—–マイナスをゼロに戻すということで、プラスアルファを得ることではありません。

「何々しやすいラケット」はダメ

ラケットによってプラスアルファを得ようとすると、そこには落とし穴が待っています。

プレーに合わせたラケット選びという視点でよく使われるのが、「自分はボレーが苦手だからボレーしやすいラケットが欲しい」とか、「シングルスが好きだからストロークしやすいラケットが良い」とかの「何々しやすいラケット」という言葉です。
これは、ラケットの特性を自分のプレーに生かしたい、あるいは、ラケットに自分の苦手な部分をカバーしてもらいたいという思いなのですが、これが意外にも落とし穴なのです。

先述のダイビングの話に例えれば、早くポイントに行きたいから沈みやすい重めのウェイトが良いとか、帰るときに楽だから浮きやすい軽めのウェイトが良いとかと同じようなことです。

そうした選択によって目の前の目的は達成されますが、当然のことながらそれ以外の面で障害が出てきます。

沈みやすいウェイトでは浮きにくく、浮きやすいウェイトでは沈みにくいのと同じようなことが、テニスのプレー上でも起きてしまいます。
限定された目的を達成するために他の部分の負担が増えてしまうのです。

ウェイトの調節によって浮力ゼロの状態を作り出すことでダイバーが動きやすくなるのと同じように、調節ゼロの状態を作り出すことでプレイヤーのパフォーマンスを最大限に引き出すことが「身体に合うラケット」の基本的な考え方です。

ゴルフのように何本か携行してショットの種類毎に持ち替えるのであれば、限定目的のラケットというのも有効ですが、これはテニスではルール違反となります。

「何々しやすいラケット」という視点では、プレー全体のことを考えずに限定された局面を解決するためのラケット選択になりますので、それ以外のショットのパフォーマンスを下げ、トータルでマイナスになる可能性が高いといえます。

「身体に合わせたラケット選び」はプレーを助けるラケットを探すことではなく、プレイヤーのパフォーマンスが最大限に発揮されるように、調節感ゼロのニュートラルな状態をもたらすラケットを選び出すことです。


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