テニスラケット選びの基本その3 グリップサイズ・フェースサイズ・フレーム厚

テニスラケット選び
基礎編
その3

グリップサイズ・フェースサイズ
フレーム厚の選び方

ここでは、グリップサイズの選び方やフェースサイズとフレーム厚の数字について解説させていただきます。

グリップサイズの選び方

グリップサイズの数値はグリップの太さを示しており、通常は1~3で表示されています。
一部のモデルでは1~2や2~3、2~4というようなサイズ展開になっていることもあります。
この数値は、グリップ1=4と1/8インチ、グリップ2=4と1/4(=2/8)インチ、グリップ3=4と3/8インチということで、グリップ外周の数値です。
こうした表示の内容については、どのラケットブランドでも共通です。
ジュニア向けのラケットを除けば、グリップ1が一番細く、グリップ3が一番太いというケースが多いのですが、飛ばないラケットではまれにグリップ4というサイズがあります。
グリップサイズについては、「太いほうがストロークは打ちやすい」とか、「ボレーは細いほうが~」とかの議論がありますが、それらは一切無視して「ちょうど良いのが一番」とお考え下さい。

ちょうど良いサイズとは

グリップを握った時に、薬指の指先と親指の付け根のふくらんだ部分との距離が8mm程度というのが基本的なサイズ選択の基準とテニスワンでは考えています。
これはつまり、適切なグリップサイズは、広げた手の大きさだけで決まるのではないということです。
グリップサイズの選択は、手の平の厚み等で大きく影響を受けます
手が小さくても手の平の厚みが薄ければ意外に太めのグリップが合っていたり、大きくてもグローブのようにぶ厚い手の場合は、適性なグリップサイズが意外に小さかったりします。
グリップの太さには慣れもあるため、適正基準より細かったり太かったりしても、何とかなってしまうということもありますが、握力が弱い場合は、太すぎたり細すぎたりすると疲労につながりますので、適性サイズから大きく外れないほうが良いでしょう。

太さのメリット・デメリット

グリップサイズについては、太いほうがグリップが手の中で回りにくくなります。
オフセンターヒット(芯を外れた当たり)が起きると、それによって手の中でグリップが回されやすくなりますが、太いほうがそれに対抗して抑え込みやすいのです。
グリップを固定しやすいのは太いほうと覚えていただくと良いでしょう。
反対に、細いほうが手首は動かしやすくなります。
バトミントンのスイングのように、手首を使ってラケットを振る場合には、バトミントンのラケットのような細いグリップが向いているわけです。
テニスのショットでも、サーブやスマッシュなどではリストワークを多用するため、細いほうが手首は自由に動きやすく、グリップが太すぎるとラケットヘッドが回りにくくなります

太いグリップで面ブレを防ぐのはダメ!

インパクトで面がブレるのを感じると、グリップを太くしてそれを防ごうとするケースが多いようです。
確かに、細すぎるグリップは少しのオフセンターヒット(中心をズレた当たり)でも、グリップが回りやすくなります。
でも、面ブレをグリップの太さでカバーしようという場合、基本的にラケットが合っていないことが根本原因であることが多いので、グリップを太くしても正しい解決にはならない上に、リストを効かせにくいためにヘッドスピードが上がらないなどの別の弊害が生まれることがあります。
というのも、ラケットが合っていないと打球衝撃が強いために、わずかなオフセンターヒットでも面がグラツキやすくなってコントロールミスにつながるのですが、そうした打球衝撃の強さはグリップの太さでは解消できません。
また、デコボコタイプのグリップテープを巻いたり、普通のグリップテープを二重巻きにしたりするケースも見られますが、これも、合わないラケットの打球衝撃の強さを軽減したいからだと思われます。
でも、こうした方法ではインパクトの感覚が鈍くなる上にグリップが丸くなって面がわかりにくくなるのでオススメしません。
太すぎるグリップはストロークでは面ブレを抑えやすく感じるかもしれませんが、ヘッドスが走らなくなる上に、ボレーの面感覚がアバウトになりやすいでしょう。

可もなく不可もなくが良い!?

これは、テニスのラケットを考える上で全般的に言えることで、とても大切なことなのですが、ラケットの性能に何かプレー上のメリットを感じると、それはそのまま裏返しのデメリットになることが多いということです。
そのため、デメリットを無くすまでが安全な修正であって、メリットを感じる修正には落とし穴が隠されている可能性があるのです。
グリップサイズについても同様で、少し太くしたら面がブレにくくなったからといって「さらに、もっと」と考えると、ラケットヘッドがスムーズに回らなかったり、器用なことがやりにくくなったりなど、知らないうちに落とし穴にはまります。
弊害が無くなるところまでが適切な修正でメリットを感じたらやりすぎと思ったほうが安全です。

グリップテープの影響

市販の状態のグリップの上に、グリップテープを巻いて使う方が多いのですが、グリップテープを巻くことでグリップは約1サイズ分太くなることを忘れないでください。
ですから、グリップテープを巻くことが前提であれば、それを考慮してグリップサイズを選ぶ必要があります。
巻かない状態で適切なサイズを選ぶと、巻いて使う時には太くなってしまうわけです。

2枚以上巻くのはノーグッド

グリップテープを2枚以上巻いているプレイヤーもたまに見られますが、これはあまりやらないほうが良いでしょう。グリップテープを重ねることでグリップの角が丸くなり、クッション性も高まるためフワフワします。
グリップの角が丸くなると手の平で面の向きを感じ取ることが難しくなり、ボレーなどのときに面の感覚がいい加減になりやすくなります。
また、グリップのクッション層が厚すぎるとインパクトの情報が手に伝わりにくくなります。
さらに、衝撃吸収が良くても、逆に、プレイヤーの力をボールに伝える際にもクッション層によって微妙なタイムラグが発生するようになります。
グリップが細すぎる場合は、グリップテープを重ねるのではなく、元のグリップを外して下地に加工するなどの方法で、角がある状態で太くすることをお勧めします。

グリップは大切!

グリップ部分はプレイヤーとラケットを接続する「大事な接点」です。
この部分が悪い状態のままだと、手とグリップの密着度が低下してラケットコントロールが不正確になり、それが原因でインパクトに微妙なズレが生じることがあります。
プレイヤー自身が気付かなくても、手とラケットの接続状態が悪い場合はミスが多発する原因になるのです。
ストリング面が手の平の延長に感じられるように密着度を高めて下さい。
グリップテープの交換やクッショングリップの巻き替えをこまめにやることで、プレーしやすい良い状態を維持することが大切です。
今までの習慣だからと何気なく巻いているグリップテープも、一度再考されてみてはいかがでしょうか。
グリップテープを巻かずに、元のクッショングリップを交換して使うこともご検討下さい。

フェースサイズの選び方

フェースとはラケットの先のガットが張られている部分のことで、プレー中は主に、ここにボールが当たりますが、必ず当たると約束されているわけではありません。
この部分の内側面積をフェースサイズと呼んでいて、その数値が「平方インチ」という単位でカタログに表示されています。
この数値が大きいほどフェースが広いということで、その数値は現在市販されているモデルでは、85~120平方インチ程度となっています。
フェースサイズについては、数値が大きいほど楽にボールが飛ぶというのが基本です。
ですから、フェースサイズが85のラケットは飛ばないタイプで、120は良く飛ぶタイプということです。

大きいほうが当たりやすい!?

テニスはフレームショットや空振りが避けられないスポーツですので、フェースサイズが大きいラケットは、そういうミスが減りそうな気がして魅力的なのですが、実際問題として、そうしたメリットについてはあまり期待しないほうが良いようです。
実際に、90平方インチと110平方インチという両極端のラケットを比べても、全体の横幅では3cmほどの違いでしかありません。半径で1.5cmくらいの差しかないわけです。
そんな違いでも、広いほうが有利なように思えますが、実際には、フェースの中心から5cmくらい打点がズレれば面がブレてボールがきちんと飛ばないので、それより外側に1.5cmの余裕が有っても無くても、結果には大差がないわけです。
フェースの大きさは、プレーを助けてくれそうな気がしますが、現実的にはそれほど助けにならないということです。
100平方インチのラケットを使っている方が、95に持ち替える際などには、「当たるかな?」とちょっと不安に思うことがあるようですが、具体的な差は横幅で6mmくらいです。
半径3mmの違いをプレー中に感じ取るほうが難しいといえるかもしれません。
小さいと当たりにくいというのも心理的な問題だけのようです。

フレーム厚の選び方


ラケットのフェースを真横から見た時に、厚みとして見える部分のことをフレーム厚と呼んでいます。
その数値は現在市販されているモデルでは、17mm~30mm程度となっています。
フレーム厚についても、フェースサイズと同様に、数値が大きいほど楽にボールが飛ぶというのが基本です。
ですから、17mmのラケットは飛ばないタイプで、30mmは良く飛ぶタイプということです。ということで、「フェースサイズ」と「フレーム厚」という二つの数字については、両方とも数値が大きいほど良く飛ぶとご理解いただいて良いでしょう。
さらに、この二つの数字の組み合わせは基本的に、「狭い+薄い」という組み合わせと、「広い+厚い」という組み合わせになっているケースが多く、「狭い+厚い」という組み合わせと「広い+薄い」という組み合わせのモデルは、現在の市場ではあまり見受けられません。
つまり、「飛ばない+飛ばない」という組み合わせか「飛ぶ+飛ぶ」という組み合わせになっているわけです。
これ以外では、「それほど広くないフェース」+「それほど厚くないフレーム厚」という組み合わせになっており、これが中間的な飛びのグループを形成しています。

現在のラケット市場の傾向

現在のテニス市場に出ているラケットは、そのスペック数値のバリエーションの幅がだんだん小さくなって来ているように感じます。
つまり、「フェースサイズ」と「フレーム厚」の両方について、現在発売されているモデルの数値的なバリエーションの幅が以前より狭くなっているようです。
「フェースサイズ」については、110~120平方インチくらいの大きなフェースのモデルの市場におけるシェア(売れている比率)がかなり小さくなっており、同時に、90~95平方インチくらいの小さいフェースのモデルも減っています。
そのため、100平方インチを中心にして98~105平方インチという狭い範囲に多くのモデルがひしめいている感じです。
「フレーム厚」についても、30mmに近い数値の厚いモデルは見当たらなくなり、17~19mmくらいの薄いモデルも減って、23~24mmを中心にした狭い範囲に固まっています。
これは、現在のラケットの素材・構造を前提にすると、極端に飛ぶラケットと極端に飛ばないラケットの両方とも、合うプレイヤーがほとんど居ないことを示すとともに、スペック数値を極端に変えなくても、モデルごとの性能的な違いを十分に出せるようになったことを示していると思います。

ラケットのパワーとプレイヤーとの相性

テニスコートの広さは世界共通ですので、プレイヤーの体格やパワーの有る無しでプレーするコートの広さが変わることはありません。
ということは、プレイヤーのパワーの有る無しに関わらず、誰でも基本的に打球の飛距離を同じにしなければならないわけです。
そのため、パワーの有るプレイヤーはあまり飛びのでないラケットを使ったほうがアウトしにくく、その反対に、パワーの無いプレイヤーは飛びの出やすいラケットを使ったほうが打球が短くなりにくいということになります。
このように、適切な飛びを得るためには、「ボールの飛距離=プレイヤーのパワー+ラケットのパワー」という形で考えていただくと良いと思います。
ラケットとプレイヤーのパワーの合計を同じにするには、どちらかが大きい場合は、もう片方を小さくしなければならないということです。

ここまで、ラケットを選ぶ際の基本的な考え方と重さやスペック数値についての解説をしてきました。
これだけ理解しても自分にピッタリのラケットが選べるわけではありませんが、大きな的外れは防げると思います。

ほとんどのプレイヤーは
ラケットで損をしている!

・・・・・というのが10,000名以上のラケットフィッティングで得た結論です。合わないラケットはミスを増加させてショットの勢いを無くすだけでなく、プレイヤーの動きを悪くして故障の原因にもなります。

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