同じモデルでも個体差がある

テニスラケットには
同じモデルでも個体差がある

同じモデルでもラケットが1本1本違うなどと、考えてもみなかったという方のための説明です。

テニスラケットには個体差がある

日常生活にはさまざまな工業製品が使われており、商品としていろいろな製品を購入する機会も多いと思われます。
ですが、そうした購入に際して、製品毎に個体差があるということが前提になっているケースはとても少ないと思われます。

ジャガイモを買う場合は1個1個見比べるかもしれませんが、工業製品は大量生産で画一的に作られるので、手作りのような1個1個の違いが発生することなどあり得ないと考えるのが一般的でしょう。

でも、テニスラケット、少なくとも硬式テニスのラケットには個体差があります。

計測すれば一目瞭然

同じモデルで複数のラケットがある場合、その重量やバランスポイントを実際に計測すれば、その測定数値が同一でないことが簡単に分かります。

ですがこれは、そのモデルのできが悪いとか不良とかいう問題ではありません。
こうしたことは、ある特定のモデルに限ったことではなく、テニスラケットと名が付くものは全てそうだと言って良いでしょう。

表示には幅を持たせてある

メーカーのカタログにはモデル毎の重量やバランスポイントの数値が書いてあるため、それを見ると、そのモデルの重量やバランスポイントがその数値で統一されているように思ってしまいがちですが、実はそうではありません。

その記載方法にポイントがありますので、注意して見てください。

記載方法はメーカー毎に違いがありますが、重量については「平均ウェイト」とか「AV.ウェイト(アベレージウェイト)」、「300g(±7g)」とかの表記になっています。

つまり、最初から、カタログに書いてある数値は限定されていないということです。

許容範囲が設けられている

ただ、いくら表記数値が限定されていないとはいっても、何らかの数値がカタログに書いてある以上、生産された製品の実測数値がそれとは関係ない状態で、バラバラのまま野放しというわけにはいきません。

ほとんどのメーカーで、表記数値に対して「±いくつ」という誤差の許容範囲が設けられており、その許容範囲を外れたものは、不良として出荷時にはねられることになります。

ですから、検査を通ったラケットには、同じモデルでも1本1本個体差はあるものの、カタログ数値に近い、ある程度の範囲内に収まっているとご理解ください。

微妙とは言えない個体差がある

こうしたことを聞くと「なんだ、それじゃ大した違いはないんだ」と感じる方が多いと思われますが、ところがどっこい、実際に使う上で結構な違いがあるのです。
「私はそんなに上手ではないから、微妙な違いなんて分かりません」と言われる方も多いのですが、そうした技術レベルには関係なく、「振ったときの重量感」には微妙とは言えないくらいの個体差があるのです。

スイングウェイト

ここで出てきた「振ったときの重量感」ですが、実はこれ、重量やバランスポイントの数値では測りきれないものなのです。
「振ったときの重量感」というのは文字どおり、「ラケットを振って動かしたとき」に感じる負担感のことですが、重量やバランスポイントは、あくまで、「静止している状態」の数値なので、振ったときの重量感は表せないのです。
「振ったときの重量感」を表すのは、「スイングウェイト」と呼ばれる数値です。
(「スイング=振る」+「ウェイト=重さ」ということです。)
「この数値をカタログ上で表記しているのは「プリンス」ブランドだけで、その他のラケットブランドのカタログでは触れていません。

スイングウェイトのバラツキ範囲

では、多くのラケットブランドのカタログにも書いていないような「スイングウェイト」という数値に、どれほどの影響があるのでしょうか。
ラケットのスイングウェイトを計測するには専用の測定機械が必要ですが、それを使って実際に計測すると、同じモデルでも、およそ、20~30ポイントくらいのバラツキ幅があることが分かります。

現在、市場に出ているさまざまなラケットのスイングウェイトの数値範囲は、大人向けのモデルでは250~350くらいになるため、単位を省いた絶対値では重量の数値に近いと言えます。

スイングウェイトの数値の単位は「グラム」ではありません。「kg・㎡( キログラム平方メートル:SI単位)」です。
そして、スイングウェイトのバラツキ幅が20ポイントもあるということは、特定のモデルでスイングウェイト280という個体があった場合、その同じモデルで270や290という個体がある可能性が高いということです。

別な可能性では、あるモデルでスイングウェイト280という個体があった場合、280~300というバラツキ範囲であったり、260~280というバラツキ範囲であったりすることも考えられます。

(スイングウェイトについては、こちらをご参照ください⇒「テニスラケットのスイングウェイトについて」)

表示しないからバラつく

ほとんどのラケットブランドのカタログでは触れられてもいない「スイングウェイト」ですが、逆に、それだからこそ、バラツキ幅が大きいと言えます。

というのも、製品のスペックとしてカタログに表示した場合、その数値から大きく離れた製品については規格外としてはねられるわけですが、表示さえしていなければ規格外にはならないわけです。
スイングウェイトの設定値をカタログに表示するのは、メーカー側にとっては余計な規制が増えるので、生産管理上の負担増=コストアップにつながるわけですが、そういう点で、唯一、スイングウェイトをカタログ表示しているプリンスは勇気ある行動だと言えます。

比べれば分かる違い

そして、スイングウェイトが270のラケットと290のラケットでは、比べて振って見れば、誰でも簡単にその違いが分かるでしょう。

さらに、その二つのラケットを、同じガットを同じ硬さに張り上げてボールを打ってみれば、打球感やボールの飛びに違いがあることが分かると思います。
「スイングウェイト270のラケットでは打ち負けやすいので強い打球衝撃を感じやすく、少し力んでしまう可能性があるのに対して、スイングウェイト290のラケットでは、取り回しは重いのにボールは結構楽に飛んでくれるのが分かると思います。
ただ、こうしたことを実際に試せる機会はあまりないため、同じモデルでも個体毎に飛びが変わったりすることを体験的に知っている方は、かなり少ないと思われます。

でも、同じモデルを2本揃えて使っている方の中で、なぜか2本の内のどちらか片方だけを好んで使っているという方はかなり多く居ると思います。

同じモデルであっても、無作為に2本選んだ場合は、それぞれのパフォーマンスが違ってしまう可能性が十分にあるということを、頭のスミに入れておいてください。

GUT LIVEなんて必要ない!
ガットの動きが悪いせいで起こるネットやアウトを、全部自分のせいだと思い込んでいる人には、GUT LIVEは必要ありません。
◇ボールが面からこぼれてネット
ガットが動かないと「食い付き感」が生まれないので、インパクトでボールをつかまえられずにスルッとネットすることが多くなります。
◇スピンで押さえ込めずに浮いてアウト
動いたガットが戻るときに順回転がかかるので、ガットが戻らないと回転が安定せずスッポ抜けのアウトが出やすくなります。
◇打球の深さがバラバラ
ガットの動きが安定せずに、ボールインパクトで動いたり動かなかったり、戻ったり戻らなかったりすれば、ガット面から打ち出されるボールの角度が毎回変わるので、その影響で打球の深さが不安定になります。

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