PURE DRIVE 2018/バボラ

ピュアドライブ 2018/PURE DRIVE 2018

今回、新たに登場したピュアドライブ2018は、初代(1994年)から数えて9代目、1999年に日本にデビューしてからは7代目になります。
デザインについては、ピュアドライブ2015から白を基調とした爽やか系に移行していて、今回の2018についても、ブルー一色のシンプルな印象で嫌われない仕上がりになっていると思います。

この連綿と続くピュアドライブが日本国内で最も売れたモデルの一つであることについては誰も異論がないでしょう。

ただ、それだけ売れたモデルであっても、テニスワンのラケットドックで多数のフィット実績が出るようになったのは先代のピュアドライブ2015からで、それまではラケットフィッティングでフィットする人がほとんど居ないという不思議な状態が続いていました。

それが急に、ピュアドライブ2015からフィット率が急上昇したのは、このモデルがそれまでのピュアドライブとは性格が異なるからに他ありません。

その性格の変化を引き起こしたのは「グロメットの変更」です。

グロメットはフレームとストリングの間に挟まれるだけの地味な存在ですが、逆に言えば、フレームとストリングの間のエネルギー伝達と情報伝達をコントロールする重要なパーツと言えます。

そのため、モデルチェンジの際に外形形状に変化がなくても、グロメットの素材や構造が変更されるだけでラケットの性格が大きく変わってしまうケースはこれまでも多くありました。

そして、ピュアドライブ2012とピュアドライブ2015では、グロメットシステムが大幅に変更されたために別人になったわけですが、今回のピュアドライブ2018でも同じことが起きています。

バボラと言えばウーファーというくらいに、バボラのラケットにもれなく付いていたグロメットシステムが今回のピュアドライブ2018から、少なくとも外見上は姿を消しています。

woofer特に、スロート部分のグロメットパーツはこれまでの特徴的なアーチ型の形状が姿を消して、一般的な形状のものに変更されています。

ウーファーグロメットは、そのラウンド形状によってストリングの可動性を高めると同時に、クッション機能で衝撃を吸収するバボラブランド特有の構造として、ピュアドライブの初期モデルから代々受け継がれてきましたが、ピュアドライブ2015ではその特性がかなり薄まり、今回のピュアドライブ2018では完全に姿を消した状態です。

また、前作のピュアドライブ2015ではストリングが密になる部分をフェースの上部に設けましたが、今回のピュアドライブ2018では普通のパターンに戻っています。

その辺も、打感の変化に影響していると思われます。

打感がハッキリしているのはピュアドライブ2015のほうで、それに対してピュアドライブ2018は若干のノリ感があります。

ウーファーグロメットは、機能的にはホールド感を増す装置と言って良いと思いますが、それが今回排除されたのに「ノリ感」は逆に増しているという、ちょっと不思議な結果です。

別の言葉では、ピュアドライブ2015のほうが反応がシャープで、ピュアドライブ2018のほうが少し鈍いと表現できると思います。

そのため、ボールの飛ばし方にも若干の違いが出るようで、ピュアドライブ2015は弾き特性を生かした軽目のタッチで飛ばすのに対して、ピュアドライブ2018はインパクトの食い付きを生かしてパワーを乗せる打ち方になると言えるかもしれません。

ピュアドライブを使ったことのない人にとっては、2015と2018の違いは「大差ない」という範囲かもしれませんが、ピュアドライブ2015を使ってきた方は明確な違いを感じるでしょう。

ですから、後継モデルではありますが、気軽に考えてピュアドライブ2015とピュアドライブ2018を併用するのは避けたほうが良いと思います。

ラケットドックのフィット傾向についても、これまでとはターゲットが少し変化する可能性がありますが、高いフィット率は維持されると予想しています。
性能的にまとまりが有く、無難に選べるラケットだと思います。

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