グリップテープについて

グリップテープについて

テニスプレイヤーのほとんどが使用していると思われるグリップテープについて、少しアドバイスをさせていただきます。

接着部分は切り捨てる

どのテープにも付属している巻き始めの接着部分ですが、これを使うと初めが巻きやすいので使用している方が多いと思われます。
でも、何回も巻いて&はがしてを繰り返すと、接着部分をはがした時にエンド部分のクッショングリップがボロボロになります。
なので、接着部分はカットしてみてはいかがでしょうか。巻き始めは指で押さえればいいことなので…

巻く方向を間違えない

グリップテープを巻く方向は利き腕によって決まりますが、たまにそれが逆になっているケースを見かけることがあります。
グリップを握ったときに指先と平行になるように巻き上がれば良いわけで、逆だと指の引っ掛かりが悪くなります。
でもまあ、感覚の問題なので気にならない方は、そのままでもいいでしょう。

巻くときの重ね方

グリップテープを巻くときの重ね方で太さが変わることはご存知でしょうか。
3㎜ぐらい重ねて巻くのが一般的ですが、重ね幅を大きくするほうが太くなり、あまり重ねないほうが細く巻き上がるので、ご希望に合わせて調節していただければと存じます。

グリップテープを巻いても太くしたくないという方のために、全く重ねずにピッタリくっつけて巻くという方法もあります。
ちょっと器用さが必要かもしれませんが、これが、グリップテープを巻いて太くしない一番の方法です。
巻くときの引っ張る強さでグリップテープの幅が変わるのを利用するとピッタリくっつけやすくなります。

私自身は、元の部分は3㎜ぐらい重ねて、左手で握る部分は重ねないで巻くというスタイルです。

本当に必要か

ところで、現在はグリップテープを巻くことが常識のようになっていますが、本当に必要かどうかを再チェックしてみてはいかがでしょうか。
以下のようなケースでは、巻かないという選択もご検討ください。

手が小さい方

手が小さくてグリップ1を選んだ方は、グリップテープを巻くことで1サイズアップになってしまうことはご存知でしょうか。
つまり、グリップ1が2になってしまうわけです。
手の小さい方が「グリップテープは巻くもの」という固定観念を持っていると、太めのグリップを使うことになってしまうので、グリップテープを巻かずに、ラケットに元から付いているクッショングリップ(元グリップ)のまま使うという選択肢があることを忘れないでください。

テニスグローブ

女性の場合はテニスグローブを使用してケースもあり、そういう場合はクッショングリップの上にグリップテープとテニスグローブという二つの層ができるので、手からの情報伝達が阻害されやすいためグリップテープは巻かないほうが良いでしょう。

グリップテープはクッショングリップ表面の保護にもなっているので、これを巻かないとクッショングリップが痛むとお考えになる方も居るでしょうが、クッショングリップも巻き替えが可能(どのブランドも巻き替え用が販売されています)な上にグリップテープよりは丈夫なので、痛んだら巻き替えるという前提でそのままお使いいただければと思います。

かなり昔の話

ここで、かなり昔の話をさせていただくと、グリップテープが登場した頃のラケットのグリップは「皮」でした。
なので、使い込むとカピカピになり、やせて薄くなってグリップの角が立つ状態で、手にマメなどができやすかったのです。
ですから、グリップテープの登場は画期的で、普及が急拡大したわけです。

でも、現在のほとんどのラケットに巻いてあるのはクッション性のない「皮」ではなく「クッショングリップ」です。
なので、手を保護するとい意味ではグリップテープの必要性は無くなっていると言えます。

そして、グリップテープを習慣的に巻くことで、気づかぬうちにプレー上の弊害を被っている可能性もあります。

グリップテープを巻くデメリット

1.過剰なクッション性
柔らかいクッショングリップの上にグリップテープを巻くとフワフワ度が増します。
そうすると、打球衝撃を吸収してくれるのは良いのですが、ラケットに伝えたいことも吸収されてしまう可能性が出てきます。

2.グリップが丸くなる
柔らかいクッショングリップにはある程度の厚みがあるため、それが巻かれている状態のグリップは角が取れて丸くなっています。
なので、その上にグリップテープを巻くとさらに丸くなるわけです。
さらに、「打球衝撃を和らげたい」や「もっと太くしたい」などの目的でグリップテープを重ねて巻いているケースもありますが、そうなるとグリップが「まん丸」の状態になってしまいます。
(※「手応えが硬い」や「グリップがブレやすい」のはグリップの問題ではなく、ラケットやガット張りのせいであることが少なくありません)

テニスラケットのグリップはゴルフクラブのような円錐形ではなく八角形で角がありますが、その目的は、いちいち確認しなくても握るだけでラケット面の方向がわかるようにするためです。
そのため、グリップの角が取れて丸くなると、瞬間的にパッと握り変えたときに面の向きを一定にすることが難しくなり、出て行く打球の角度がバラつきやすくなります。

皮という選択肢

そこで、クッショングリップを皮に巻き替えるという選択肢があることを思い出していただきたいと存じます。
そのメリットは以下のとおりです。
(※皮に替えた場合はグリップテープは必須です。)

1.面の角度がわかりやすい
クッショングリップの上にグリップテープを巻くと、柔らかくて丸くなりフニャフニャしますが、皮のほうがコシがあってグリップのカドがハッキリ出るため面の角度がわかりやすくなります。
このメリットを自覚するには、クッショングリップのラケットと同時に打ち比べて、ボレーの着地点のバラつき具合などを比較していただければわかりやすいと思います。

2.インパクト情報が増える
グリップのクッション性が高いと打球衝撃を和らげるのには有効ですが、インパクトの情報がわかりにくくなるという側面もあります。
皮のほうが、ボールが当たったときのダイレクト感が増して、わずかなオフセンターヒットの「打感の濁り」が感じ取れるので、手応えの変化を感じ取って「クリアなインパクト」を探すのに有効です。
インパクト情報を敏感に感じ取れる状態にしてから、伝わりの良い「何も感じないインパクト」を探すわけです。

※クッショングリップを皮に替えることで5~8gほどの重量アップになりますが、手の中の重さが少し増えてもスイング感覚にはほとんど影響しないとお考えください。

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