ガットのスナップバックについて

Click!↑
GUT LIVEでガットが動いて戻る機能を維持すればスピン性能が安定!
耐久性が心配なガットの切断防止にも有効!

テニスガットの
スナップバック機能について

テニスラケットのストリングは、テニスコートのネットなどと違って、交差するポイントが固定されずに編んだままの状態で張られています。
ですから、縦横のストリングが多少は動ける余地がある状態になっているわけです。
そして、近年はこの「ストリングが動く」ということに注目が集まっているようです。
その代表が「スナップバック」という言葉でしょう。

スナップバック

ウイルソンのスピンタイプのラケットの登場とともに市民権を得たのがこの「スナップバック」という言葉で、その内容は、「インパクトでボールの抵抗でストリングが動くことでボールがストリング面に食い付き、動いたストリングが戻ることで打球に勢いと回転が与えられる」ということです。
そこに注目して、ストリングの可動域を広げるために縦横の本数を減らしたラケットが「スピンタイプ」というもので、各社から続々と発売されましたが、もうそろそろ下火という状態です。

過去にも、こうしたことはいろいろありましたが、何かに特化したものを作ると、その特化したところではメリットを感じても、それ以外のところで予想外のデメリットが出てきて「やっぱり元のほうが~」という感じで市場から消えていくわけです。
テニスラケットの進化は、画期的な企画によってではなく、小さなステップの積み重ねで進んでいくというのが、これまでの経験則のような気がします。
OSのあとにミッドプラスが主流になるというように、「大きなステップのあとにちょっと戻る」というケースも多いようです。

スナップバック機能の停止実験

話を「スナップバック」に戻しますが、テニスワンでは、かなり前に「スナップバック機能を停止させた実験」というのをやったことがあります。
内容は簡単で、縦横のストリングの交差する点を瞬間接着剤で固定して動かないようにするというものです。
そのラケットで打つと、インパクトでボールをつかまえる感覚が無くなって、ストリング面からスッとこぼれるようなネットが増えます
そうするとプレイヤーは、ネットを防ぐために上方向に打ち出すようになります。
その上、ボールをつかむ感じが乏しく引っかかりが悪いので、回転がかかりにくくなるため、スッポ抜けの直線的なアウトが出やすくなります。
この実験によって、ストリングが動くかどうかは、打球のコントロールやミスの出方に大きく影響することがわかりました。

ハードなストリング・セッティング

この実験では、ストリングが全く動かない状態にしたのですが、ハードなストリング・セッティングでは、これと同じことが起きやすくなります。
ポリ系ストリングは切れにくいという理由で選ばれることが多いのですが、摩耗に強いと伸縮性も低くなるのでボールが飛びにくくなります。
それにより、アウトが減るからという理由でポリを選ぶ方も多いようです。
でも、ストリングの伸縮性が低いと、インパクト時のストリングの伸び縮みの幅が小さくなるので、ストリングが動きにくくなります。
ナイロン系ストリングを硬く張った場合も同様にインパクトで動きにくくなります。
ポリ系ストリングを硬く張った場合は、それがさらに顕著になるわけです。
一般的に、アウトを防ごうとしてストリング・セッティングをハードにするケースは多いのですが、そうすると、スナップバックが機能しにくくなるため、打球軌道が上がって回転量の足りないスッポ抜けの打球が出やすくなり、結果的にアウトが減らないということが多いようです。

ショートラリーでの弊害

ストリング・セッティングがハードだと、軽いインパクトではストリングが動かないので、ボールがつかまらずに面からこぼれやすくなり、コントロール感が乏しくなります
そうすると、ショートラリーなどが難しくなるわけです。
そういう状況でボールをつかむ感じを得るには、インパクトを強くする必要があるため、短い距離に対して強く打ちすぎる状態になります。
そうすると飛距離が伸びてしまうので、立つ位置が後ろに下がっていくか、強い回転をかけて飛距離を抑えようとします。
その結果、サービスラインのずっと後ろで強いスピンのかかったボールを打ち合うという、およそショートラリーとは言いがたい状態に陥ります。

ですから、ショートラリーのときにサービスラインとベースラインの中間に立って攻撃的に打っている場合、ストリング・セッティングが外れていると判断できます。
サービスラインの内側で打ち合うのがショートラリーであり、それが難しく感じる場合はショートクロスやスピンロブのような「ソフトインパクトのショット」のコントロールも難しいはずです。
強く打たないとコントロール感が生まれないという状態では、一本調子になってバテるのも早くなります。

もっと簡単な例では、ストリング・セッティングがハード側に外れているラケットでは、球出しをするときの飛距離も不安定になります。
硬さが不適切だと力加減で飛びをコントロールしようとするので、球足の深さを一定にするのが難しくなることが多いようです。

推奨テンションの罪

ここで問題なのは、自分のラケットのストリングが硬すぎる状態になっていることを知らないケースが結構多いということです。
その原因は推奨テンションにあります。
推奨テンションが「50~60ポンド」という記載のあるフレームに48ポンドで張れば充分柔らかいと考えるのが普通だからです。
実際に、女性の方でも50ポンド前後のテンションで張っていることは珍しくはないようです。
その結果、硬すぎることが多いのですが、それが原因で打球衝撃が強かったり、打球が飛ばなかったり、スピンがかからなかったり、スッポ抜けたりというようなことが起きても、「張りが硬いせいだ」とは思うことがほとんどありません。
なぜなら、「自分は柔らかく張っている」と思い込んでいるからです。
そういう意味で、推奨テンションの罪は大きいといえます。

特に、気温の低い時期は、硬すぎる張り上がりが戦力低下と腕の故障に直結する可能性があるため、悪影響が大きいと言えます。

Click!⇒ガット張りのテンション/「推奨テンション」は推奨できない
ラケットメーカーがフレームやカタログに記載している「推奨テンション」を信じてしまう方がまだ多いのですが、現実問題として、この数値は不適切です。推奨範囲の下限値で張っても硬すぎる状態になることが多く、それがテニスエルボーの原因になるケースもあります…

知らないと損をする
スイングウェイト

「スイングウェイト」という数値の存在を知らないことで起きる弊害についても、知らないと損をするという点では似ています。
こんなケースが有りました。
女性が重量270g、スイングウェイト320のラケットを使っていて、それでボレー・ボレーをすると、取り回しがとても重いので、当然、すぐに腕が疲れてしまうのですが、自分のラケットは270gで充分に軽いと思い込んでいるので、ボレーがうまくいかないのはラケットのせいだとは思わずに自分せいだと思い込んでいました。

Click!⇒ラケットの選び方ガイド/スイングウェイトについて
スイングウェイトなんて知らないという方が多いのですが、この数値はボールの飛びや面の安定性などのラケットの基本特性を左右します。そして、この数値は同一モデルでも1本1本の個体差がとても大きいので、スイングウェイトを計測せずにラケットを選ぶのは危険です…

このように、テニスでは知らないと損をすることって意外に多いと思います。

スピンタイプのラケットに
太いガット

蛇足ですが、ストリング本数の少ないスピンタイプのラケットはストリングが切れるのが早いため、ポリの太いタイプを推奨するケースが有るようですが、それって、ストリングが動きやすいフレームに動きの鈍いストリングを張ることなので、結局、何をしたいのかがわからないやり方だと言えます。

Click!⇒テニスのガット張りの理想はズバリ「打球感を無くすこと」
ガット張りの理想は「打球感を無くすこと」です。「打球衝撃が最小限になるセッティング」が実現すれば、インパクトでヘッドが走る状態になって「伸びて沈む打球」が手に入ります。ガット張りは戦力を左右する大切な要素であり、打球の伸びが勝敗に直結します…

Click!⇒テニスワンのガット張りについて
テニスワンは、快適にプレーできるガット張りの硬さの範囲を10,000回以上の実証実験によって把握してきました。故障の危険のある「推奨テンション」の呪縛から早く逃れて、「伸びて沈む打球」を手に入れるために快適に振り抜ける硬さを目指してください…

知らないと損
ガットについての情報

ガット張りについての40件以上の記事が以下の4つのジャンルに分類されています。

Click!⇒ガット張りで損をする
実際にボールを打つのはガットで、フレームはガットのアクションを受け取るだけの存在なので、ラケットのパフォーマンスの主役はガットです。なので、ガット張りを軽視すると、気づかないうちにプレー上で損をすることになります。このコーナーでは、そうした不利益の具体例を紹介しています。

Click!⇒ガットの種類の選び方
テニスガットについての記事を集めたコーナーです。ガットの基本知識や素材や太さの選び方などの解説と、スピンのかけやすさや打球フィーリングについての記事を紹介しています。ガットについては小さな誤解で大きな損をすることがあるので正しい情報を収集してください。

Click!⇒ガット張りの硬さについて
ガット張りの硬さについてのアドバイスを集めたコーナー。ガット張りについては未開拓の荒野のような状態で、多くのプレイヤーがいまだに「推奨テンションの呪縛」にとらわれています。そのため「快適なプレー」という目的地にたどり着くためのルートを見つけるのは容易ではありません。正しい情報を得て迷路から抜け出してください。

Click!⇒ガットについてさらに詳しく!
ガットについてもっと詳しく知りたい方のための記事を集めたコーナーです。適切な硬さを見つけるための情報と不適切な張上の弊害等についての記事があります。「好きな打球感のセッティング」というワナにハマると戦力低下という迷路から抜け出せなくなります。

GUT LIVEなんて必要ない![広告]
ガットの動きが悪いせいで起こるネットやアウトを、全部自分のせいだと思いたい人には、GUT LIVEは必要ありません。
◇ボールが面からこぼれてネット
ガットが動かないと「食い付き感」が生まれないので、インパクトでボールをつかまえられずにポロッとこぼれてネットすることが多くなります。そう、あの惜しいネットは食いつかないガットのせいで、自分のせいではなかったかもしれないのです。
◇スピンで押さえ込めずに浮いてアウト
さらに、インパクトで動いたガットが戻るときに順回転がかかるので、ガットが戻らないと回転が安定せずスッポ抜けのアウトが出やすくなります。逆に、確実に回転がかかればショートクロスやスピンロブなどが打ちやすくなります。
◇打球の深さがバラバラ
ガットの動きが安定せずに、ボールインパクトで動いたり動かなかったり、戻ったり戻らなかったりすれば、フェースから打ち出される打球の角度が毎回変わるので、その影響で打ショットの深さが不安定になります。

自分のせいではないことで損をしたくないと思ったらこちら!↓Click!

発売以来10000個以上売れています。
リピーター増加中!

関連記事一覧