テニスのラケットは同じモデルでも性能が違う

同じモデルでも
使いやすいのと
使いにくいのがある

同じ品番の同じモデルでも、使いやすいラケットと使いにくいラケットがあるなんて、普通は考えもしませんよね。
でも、現実にあるのです。
テニスラケットには、振った時の重さの目安として、「スイングウェイト」という数値があります。これは、グリップを中心にして振った時の重量感を専用の機械で計測した数値ですが、この数値が、同じモデルでもラケット1本1本で大きく異なるのです。

スイングウェイトが違う

カタログにも記載してある「重量」は、重さを表す数値ですが、ラケットの長さは70cm近くあるため、その長さのうちのどこに重量が配分されているかによって、実際に振った時の重さが大きく変わってしまいます。
ですから、重量の数値では取り回しの重量感が分からないので、スイングウェイトという振り重みを表す数値が必要なのです。
そして、ラケットのスイングウェイトを実際に計測してみると、同じモデルでも1本1本数値が大きく違い、だいたい20~30ポイントくらいのバラツキ幅があります。
これは単に、製造上できてしまう個体差であり、結果的に重量のバラツキより幅が大きいのです。

スイングウェイトで飛びが変わる

そしてさらに、スイングウェイトが軽いと振るだけであれば軽快なのですが、実際にボールを打ったときに打ち負けやすくなり、打球衝撃も大きく、飛距離も出にくくなります
逆に、スイングウェイトが重いと相手のボールに打ち負けることなく、ボールの飛びも出やすいのですが、素早い振り回しが難しくなります。
ということは、スイングウェイトの数値次第で、ボールの飛びや手応えなど、ラケットの基本的な性能が変わってしまうのです。
同じモデルで性能が変わるなんて、普通の方には予想外のことですが、それが現実なのです。

スイングウェイトが軽すぎるのは要注意

ですから、試打した時には使いやすかったのに、いざ、買って打ってみたら「何か違う!」ということがよくあるわけです。
特に、スイングウェイトが軽すぎる場合は要注意です。
打ち負けやすくてボールの飛びが悪いため、どうしても力んで打つようになるケースが多いのです。
「そんなに力まないで、もっと力を抜いて!」と注意されたことがある方は、お使いのラケットのスイングウェイトをチェックしてみたほうが良いかも知れません。
また、これとは逆に、スイングウェイトが重すぎるラケットを使っている方は、ボレーに苦手意識を持っているケースが多いようです。

スイングウェイトの影響は予想外に大きい

同じモデルでも1本1本でスイングウェイトが違うなどという話を聞くと、確かにそういう違いがあるかもしれないが、あっても微々たる問題だろうと考えてしまうかもしれませんが、実際にその影響は想像以上だと言えます。
フェースが大きくてフレームも厚い飛ぶはずのモデルが、スイングウェイトが軽くて飛ばなかったり、フェースが小さくハードなスペックのラケットが、スイングウェイトが重いために意外に楽に飛んだりということは珍しくありません。
スイングウェイトの数値の影響はラケット本来の性能を越えてしまうのです。
工業製品は、同じ品番であれば性能も同じだと考えるのが普通ですが、テニスラケットについては、1本1本、個々に違うということを頭のスミに置いておいて下さい。

軽すぎても重すぎてもダメ

スイングウェイトの数値は、実戦レベルの打ち合いに適した数値範囲というものがあります。
そのため、選んだラケットのスイングウェイトがその範囲より軽い場合は、相手の打球に負けやすく、面もブレやすく、使いにくいわけです。
その逆で、重すぎる場合も取り回しが不自由で、素早く振れずに使いにくいのです。
そしてさらに、市場に出ているラケットのスイングウェイトのバラツキ範囲は、私どもが計測する限りでは、必ずしも適切な範囲に入っているとは言えません
ですから、ご購入の際には注意が必要です。

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