テニスのショットを慎重に打つとミスは逆に増える

試合になると実力が出せない方に

慎重に打ってもミスは防げず逆に増える

テニスはそれほど易しくない

普通は「大事な試合ほどプレーが慎重になるのは当然」と考えるようですが、でも、そこにもちょっとした誤解があります。
その誤解とは「慎重に打てばミスを防げる」と考えることです。
実際問題として、テニスというスポーツは慎重にやれば何とかなるほど簡単ではないのです。
ですから、実際には、慎重に打ってもミスを防ぐことはできず、逆に、増える傾向があります。
その仕組は以下のとおりです。

プレー中のボールの移動速度は意外に速く、コートで弾んで減速したボールでも、0.1秒で1メートルくらいは動きます。(=時速36km)
そして、インパクトポイントが10センチくらいズレると普通は狙いどおりのショットになりませんが、そのズレを時間になおすと0.01秒(100分の1秒)です。
ですから、ミスショットを防ぐためには、飛んで来るボールに対するタイミングのズレを0.01秒以下にしなければならないのですが、プレー中はコート上を走り回りながら、そんなことを2~3秒間隔で続けることが要求されます</。

ミスは必ず出ることが大前提

ということで、冷静に考えれば、とても人間ワザとは思えないことをやっているわけです。
なので、何回か打つと必ずミスが出るというのは人として当然です。
自分がどんなに上達しても、試合になると自分と同レベルかそれ以上のプレイヤーを相手にしなければならないので、どんなにうまくなってもプレーの難しさは基本的にあまり変わりません。
ですから、この「ミスが出るのは当然」という理解がテニスには絶対に必要です。

なので、ミスしたときにガッカリしたり、「ダメじゃないか」などと自分をしかりつけたりするのは「おカド違い」ということです。
他人が見ている公式試合などで空振りしたりすると、恥ずかしくて顔が真っ赤になったりしますが、そんなときは「誰にでも普通によくあることだ」と考えるべきです。
同じレベルのプレイヤーを相手にして本気で打ち合ったときに、ラリーが10回以上も続くとすれば、そのほうがおかしいわけで、どちらかのミスですぐに途切れるのが普通と考えるのが現実的な見方と言えるでしょう。

慎重になると動きが鈍くなる

ですから、そういう忙しい状況では、慎重に事を進めようというのは最初から無理な取り組みなのです。
なぜなら、人が何かを慎重にやろうとするときには、当然ですが、動きが遅くなります。
タイミングのズレを0.01秒以下にしながら2~3秒間隔で連続的に打たなければならないときに、のんびりした対応では最初から無理!ということです。
ですから、「このサービスリターンは慎重に返そう」などと考えると、ほとんどの場合、ミスするかヘロヘロの返球になります。
「何回か打てば必ずミスが出るのが普通」くらいに忙しくて難しいスポーツなので、「慎重に打てば何とかなるかもしれない」という安易な期待は早めに捨てたほうが賢明です。

「意識的に」打とうとするからミスが出る

例えば、サービスリターンなどでも、誰かのサーブ練習に付き合わされて適当に打ち返している時が、一番成功率が高く、強烈なリターンが返ったりします。
それなのにゲームになると、同じ相手のサーブでもリターン成功率が下がり、さらに、大事な試合になると、簡単そうな打球を慎重に返そうとしているのにリターンミスが出る、というようなことが起きます。
プレー中は、無意識に適当に打っている時が一番ミスが少なく、ミスしないように意識的にきちんとやろうとすればするほどミスが増えます

テニスは基本的にそういうスポーツなのです。
いつもの練習では、何も考えずにボールが来れば自動的に身体が動いて打っているのですが、試合になると負けたくない気持ちが強くなり、1球1球を大事に打とうとし始めます。
そうすると、運動が意識的になって、「何気なく無意識に打っていた状態」から「意識的にしっかり打とうとする状態」に切り替わってしまうのです。

つまり、ボールを打つという運動が、「無意識的な自動運転」から「意識的な手動運転」に切り替わってしまうわけです。
いつもオートマで運転しているのに、急にマニュアルの車を運転することになったらギクシャクするのは当然で、普段は何気なく打っているのに、試合の時だけ意識的に自分の身体をきちんと動かして打とうとするからうまく打てなくなるのです。
つまり、いつもやっていないことを試合の時だけやろうとしてもうまくできるはずはないのです。

前項でも書きましたが、こうしたことが起こるのは、意識的な判断で身体を動かす速さよりボールの動きのほうがずっと速いためで、動きのタイミングが飛んでくるボールに合わなくなるのでミスが増えます。
大事なポイントでミスが出ると、打ち方が悪いと考えて、その場ですぐに修正しようとすることが多いのですが、スイングに意識を向ければ向けるほど、ますますミスは増えるのです。
ミスしないように大事に打とうとすることが次のミスの原因になるわけです。

緊張しないようにする努力は不要

緊張で動きが硬くなってしまう場合、そういう状態から抜け出すために緊張しないように努力するという対処方法は、あまり有効ではありません。
緊張していない状態というのは気持ちが緩んでゆったりした状態なので、そうなろうと一生懸命に努力して得られる性質のものではないのです。
眠れない時に「早く眠ろう!」と強く念じても、ちっとも眠くならないのと同じ理屈で、自分に向かって「緊張するな!」と命令したところで、緊張状態からは抜け出せません。

それより、ちょっと考え方を変えて、緊張していても全然構わないと思って下さい。
実際問題として、緊張していることはプレーの支障にはなりません。
むしろ、ボケッとしているより緊張しているときのほうが、身体の反応が速くなってずっと良いのです。
実は、プレーの邪魔をするのは「緊張」ではなく、緊張して身体を「意識的に」動かそうとすることや、相手を強く意識することです。

プレイヤーの意識が「身体の操作」や「相手選手」に向いてしまうため、「テニスで一番大事な対象物=ボール」に注意が向いていないことがこの問題の根本原因なのです。

集中の方法

ですから、解決方法は簡単です。
緊張していても全く問題ないので、その緊張感、ハイテンションを全てボールに向けて下さい。
具体的には以下のような方法です。

こちらがリターンする時に、相手サーバーの手にあるボールの縫い目と文字を見て下さい。
基本的には見えるはずはないのですが、カメラがズームインするような感じで目を見開いて見ようとして下さい。
次に、サーバーがボールをコートについたら、その音を聞き取って下さい。
ボールの音を聞き取ろうとすると周りの雑音が消えるはずです。
そして、トスアップされたボールが回転している状態を見ながら、そのインパクト音と、ネットを越えて飛んできたボールがこちらのコートで弾む時の音を聞き取って下さい。
シーンとした中でボールの音だけが聞こえるような状態になれば集中できているわけで、そうすると、知らないうちに身体が動いてベストなタイミングのリターンになるでしょう。

ラリー中も、飛んで来るボールと飛んで行くボールの文字が回っている状態を観察して、着地とインパクトの音を聞き取って下さい。
それができている状態に入れれば、ボケッとしているより緊張しているほうがずっと良いのです。
「視覚」と「聴覚」という二つの感覚を強制的にボールに向けることができれば、意識的な身体操作が消えて、無意識的、自動的な反射運動が再開して、知らないうちに身体が動く状態になります。

飢えた野獣が獲物を襲うときのように無我夢中でボールを追う状態になっていれば、そのときは落ち着いているより興奮していたほうがずっと良いわけです。
緊張を避けようとせずに、その緊張感をボールへの集中力に変換してください。

試合で実力が発揮できないのは
ちょっとした勘違いが原因です
試合で緊張して
実力が発揮
できない人に
試合で緊張
「現在」から
意識が離脱
試合で緊張
慎重になると
ミスが増える
試合で緊張
ラケットの
影響が大きい
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試合になると
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