視力を低下させる取組からの脱出

視力を低下させる取り組みからの脱出!

0.01秒以内を3秒間隔で繰り返す

「結論!テニスは反射で打つ」で書いたように、秒速10mで飛んでくるボールと、そのボールに向かって事前に動き出しているラケットフェースがちょうど良いタイミングで衝突しないと打球は想定外のところに飛んでいきます。
そのため、衝突時間の誤差を0.01秒以内にしなければならないのですが、その作業をコート上を走り回りながら3秒間隔で繰り返すのは人間ワザとは思えないくらい難しいので、テニスではミスが出ないほうががおかしいわけです。

そんな難しいことをやっているときに、プレイヤーの動きの対象であるボールがクリアに見えていなければ、ガシャらずにボールを打つのはほとんど無理でしょう。

ハッキリ見続けるには意識集中が不可欠

通常、プレー中のボールの動きは、自分のほうに飛んでくる場合と、相手プレイヤーのほうに飛んで行く場合の2種類ありますが、その両方ともプレイヤーとボールの距離は変わり続けます。
ボールがネットと平行方向に移動するのであれば、目の焦点距離が変わらないのでピント合わせは比較的簡単なのですが、ネットを越えて近づいたり離れたりするものを見る場合は、焦点距離がずっと変わり続けるので、ハッキリと見えている状態を維持するのは簡単ではありません。

高速で近づいてくるものに目のピントを合わせ続けるには、その対象物を強く意識し続けることが必要なので、ボンヤリ眺めているような状態ではボヤッとしか見えません。

そして、プレー中はボールが見えなくなる状況がたくさん訪れます。

何かを考えるとボールが見えなくなる

スマホの文字を見ているときに「今朝何を食べたっけ」と思い出してみてください。
その途端に、スマホの文字がはっきり見えなくなるのがおわかりいただけたでしょうか。

目は常に100%の能力を発揮してすべてを見ているのではなく、意識が向いているものだけ見るので、その意識が思考に向かっている状態では見る能力が低下するのです。
また、視界に入っているものすべてが見えているわけではなく、注意が向いた対象物しか見えません。
そのため、同じシーンを見ていても、見る人が違えば見えていものも異なるわけです。
ですから、ボールへの意識集中が何らかの原因で途切れた瞬間にボールはクリアに見えなくなります。

狙いを気にするとガシャる

この経験は誰にでもあると思いますが、あそこに打ち込もうと思ったとたんにガシャって、打球が変なところに飛ぶというケースです。
この状況でも、目はボールを見ているのですが、意識が相手コートのどこかに向いてしまっているので、ボールの動きとラケットの動きが合わなくなるわけです。

打ち方を気にすると当たらない

ミスを反省したり、上達への意欲が強かったりすると、ボールを打つときに「今度はこうやって打とう」と思ったりするのですが、この「思ったりする」ことがミスの原因になります。
何度も書いていますが、「思う」という思考活動が身体の反射を妨げるわけです。
打ち方を気にしたとたんに、プレイヤーの意識の対象が飛んでくるボールから身体の動かし方に移ってしまうので、仮に、目指す正しい動きができたとしても、その動きはボールの動きとは異なるタイミングになる可能性が高くなるでしょう。

試合になるとさらに見えない

さらに、大事な試合になるとさらにボールは見えなくなります。
「絶対に勝ちたい」「このポイントは取りたい」「このゲームを落としたらマズイ」「こんな相手に負けたらみっともない」等々。大事な試合になるといろいろな思いが胸をよぎりますが、そのいろいろな思いがプレイヤーの足を引っ張って負けへと導きます。
今の瞬間に目の前を高速移動しているボールに意識を集中しなければならないのに、打ち合いが終わった後のことを考えていたら、もうその時点でアウトです。

相手を気にするとボールは見えない

そういう意味では、闘争心も単なる雑念でしかありません。
意識の中で相手プレイヤーを相手にしてしまったら、本来相手にすべきボールが置き去りにされてしまうので、的ハズレなプレーを繰り返す結果になります。

ボールが動いていないときは何を考えても問題ないのですが、ボールが動いているときは無我夢中の状態に入らないと、まともなショットは打てないでしょう。

戦力アップへの近道

ボールをきちんと見るためには、頭の中を空っぽにする練習が不可欠です。
頭の中から言葉を排除して空っぽにすることが集中なので、「勝つために~しよう!」と決断するのは雑念です。
技術はそれほどでもないのに強い選手は、そうした集中状態に入り込むのが早く、ちょっとのことではそこから抜け出さないわけです。

動くボールを動くプレイヤーが打つときに起きるミスのほとんどは、両者の動きのタイミングのズレが原因なので、動きの工夫を繰り返すより、常にボールがハッキリ見える状態を獲得することのほうが戦力アップへの近道です。

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