力加減ではコントロールできない

力加減では打球の深さをコントロールできない理由

力を入れても抜いても「間に合わない」

打球の深さを打つときの力加減でコントロールするのは、ちょっと考えると簡単にできそうな気がするのですが、実は不可能です。
なぜなら、力を入れても抜いても「間に合わない」からです。

インパクトでボールがストリング面と接している時間は千分の4秒前後です。
それに対して、人が何らかの刺激に対してアクションを起こすまでにかかる時間は千分の100秒くらいです。

陸上の短距離走ではスタートの合図から千分の100秒以内にスタートした選手は自動的にフライングになります。
これは、千分の100秒以内にはアクションが起こせないことが前提になっているからです。

というわけで、人がインパクトを感じて何かをやろうとしても間に合うとは考えられず、力を入れたときにはボールは飛んで行ってしまっていると考えるのが妥当です。

人の神経伝達速度は意外に遅いので、ボールを打つときの力を加減しても、ボールの残像を相手にしているようなものなので、結果にはうまく反映しません。

不適切なラケットが原因

では、力を入れても抜いても打球に伝わらないのに、なぜ、そんなことをするのでしょうか。
それは、使っているラケットが不適切だとインパクトでボールに押されるので、押されまいとして反射的に力が入るからです。

そして、いつも力を入れて打っていると、短く打とうとするときは力を抜くという対応になります。
でも、力を抜いて短く打とうとすると、スイングのパワーがボールに伝わらずに短くなり過ぎたり、それを反省して力を少し入れると飛んで行ってしまったりというような状態に陥りやすくなります。

そのため、力加減でコントロールしようとすると試行錯誤の繰り返しのような状態に陥って、わけがわからなくなることが多いようです。
特に、短いショットを打とうとするときにスイングがギクシャクしてしまうことが多いので、力加減の状態に陥っていると練習初めのショートラリーが難しく感じるようです。

ということで、短く打とうとするときに「力を抜く」という運動になってしまうのは、普段から力を入れて打っているからなので、その原因になっているラケットを何とかしないとその状態から抜け出すのは難しいと言えます。

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◇ボールが面からこぼれてネット
ガットが動かないと「食い付き感」が生まれないので、インパクトでボールをつかまえられずにポロッとこぼれてネットすることが多くなります。そう、あの惜しいネットは食いつかないガットのせいで、自分のせいではなかったかもしれないのです。

◇スピンで押さえ込めずに浮いてアウト
さらに、インパクトで動いたガットが戻るときに順回転がかかるので、ガットが戻らないと回転が安定せずスッポ抜けのアウトが出やすくなります。逆に、確実に回転がかかればショートクロスやスピンロブなどが打ちやすくなります。

◇打球の深さがバラバラ
ガットの動きが安定せずに、ボールインパクトで動いたり動かなかったり、戻ったり戻らなかったりすれば、フェースから打ち出される打球の角度が毎回変わるので、その影響でショットの深さが不安定になります。

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