勝てないプレイヤーはマジメ!

試合で勝てないテニスプレイヤーは
「マジメ」という法則

練習するにしても漫然とただ打つだけでは満足せず、自分のプレーの問題点を把握した上でテーマを決め、それに沿って練習するというタイプ。-----専門誌の連続写真などを参考にしながら、自分のフォームを望ましい方向に変えていこうと、いつも打ち方を工夫している「研究熱心で向上心の旺盛なマジメプレイヤー」が、あなたの周りには居ないでしょうか。
もしかするとあなた自身がそうかもしれません。

そういうテニスプレイヤーのお手本のような方が、いざ試合になると、向上心のカケラもないような変則的な打ち方のプレイヤーや、ただシコルだけのプレイヤーにコロッと負けてしまうという話を見たり聞いたり、あるいは自ら経験したりということはないでしょうか。

これはテニスというスポーツにおける一つの法則です。
そしてその原因もハッキリしています。
それは「打ち方を工夫する」ことから発生しています。
もっと分かりやすく言えば「考えてプレーしている」ことが敗因なのです。

マジメで研究熱心なプレイヤーは、プレー中に自分自身に対して「ああしろ、こうしろ」と指示を出し続けています。
「もっと集中しろ!」なんていうのもあります。
ミスした時はそのままにせず、何が悪かったかをチェックし、同じミスを繰り返さないように「こうするんだぞ!」と自分にしっかりと言い聞かせます。
それでもミスしたときは「またダメじゃないか。もっとこうするんだ!」という心の声が聞こえます。

それはまるで、頭の中で自分に対して喋り続けているようです。
通常の会話でも、自分が話しているときは相手の話を聞き取ることができませんが、それと同じことがプレー上で起きてしまいます。

テニスは「スピードや回転の状態が毎回異なるボールを、走り回りながら、相手コートに入るように打ち返し続けるとても忙しいスポーツ」です。
ストローク戦であれば、それを3~4秒間隔で繰り返すのですが、片方がボレーに出ていれば、2~3秒間隔になります。

プレイヤーがコートの上でやらなければならないのは、飛んでくるボールの状態を正確に把握して、毎回それにタイミングがピッタリ合うように体を動かしてラケットを振ることです。
そんな忙しい中で、正しいタイミングでショットを打ち続けるためには、飛んでくるボールに対応して自動的に体が動くような「完全な集中状態」が必要です。
そうした「無意識的な身体反応」によってテニスのプレーは組み立てられています。

ところが、「無意識的な身体反応が可能な集中状態」を維持する上で、自分が自分に出す指示はとても大きな障害となります。
瞬時に変化するボールの情報を、素早く正確に収集しなくてはならないのに、自分に指示を出し続ける意志の声はそれを邪魔するのです。
微妙な音を聞き分けなければならないときに喋りっぱなしというのと同じで、正確な情報収集を自分自身が邪魔しているのです。

「集中しろっ!」なんて頭の中で叫んでいる状態では、集中なんてできるわけないのです。「眠るぞっ!」と叫びながら眠ろうとするようなものです。
「ボールをよく見ろ!」と心の中で叫んでいる状態では、ボールを見ようと意識しているだけで、実際には中途半端にしか見えていないのです。

何かを考えているということは、注意がボールに向いていない状態です。
しゃべり続けていて人の話を聞いていない状態です。

どんなに打ち込まれても走り回って中ロブで返すという、ただシコルだけのプレイヤーに、攻撃的なテニスを展開するプレイヤーが自滅で負けてしまうというパターンでは、負けた原因は「次はどこに打ち込もうかと頭で考えてプレーをしていた」ことで、勝った側の勝因は「何も考えていなかった」ことです。

シコルだけのプレイヤーは、次のショットを打つ際に技術的な選択肢がないために、ただボールに追いついて打ち返すこと以外にやることがないので、余計なことを考える必要がないのです。

対戦相手が明らかに強いので、変な色気を出さずにただ無心に打ち返していたら、知らないうちに大接戦になっていたというパターンもあります。
ただこういう場合、接戦になって「うむっ、もしかすると勝てるかも!」なんて考えたとたんに調子が変わって負けてしまう場合が多いのですが。

テニスについて豊富な知識を持っていて、プレー中のさまざまな局面で適切な判断を下すことができれば、良いプレーができると考えている方は多いと思いますが、テニスという忙しいスポーツでは、正しい判断の下で、意志の力で体を動かしていては間に合わないのです。

多くの方は、自分の体の動きは自分でコントロールするしかないと考えています。
そして、上手くいかないのはコントロールの仕方が悪いせいだと考えています。
ですが実際はそうではなく、意志の力で自分自身を上手くコントロールしようとすることが、上手くいかない原因になっているのです。

意識がプレーの邪魔をしている状態のプレイヤーが、テニスは「無意識的な身体反応」によって組み立てられているということをきちんと理解すると、今までとは全く違った取り組みが可能になります。

(この辺に興味がある方は「インナーテニス」という本を読んでみて下さい)

ここまで人ごとのように書いてきましたが、実は私自身が典型的な「研究熱心型プレイヤー」だったのです。
ミスショットについてはいちいち反省し、原因を究明し、対策を練って、対処しようとしてきたのです。

そんな私がBTLの谷口コーチともっと早くに出会っていれば、過去の戦績はもう少し違ったものになっていただろうと思います。
彼は、プレイヤーの意識が向いているところを少し変えさせるだけでプレー内容を改善するコーチです。
そんなコーチングを体験したい方はこちら⇒ BTL

テニスのプレーを支えるラケットの選択についても、「論理的に考えて選ぶ方法」と「無意識的な身体反応に任せて選ぶ方法」とでは大きな違いが生まれます。

論理的な選択では、「ラケットの性能がもっとこうだったら、自分のプレーはもっとこうなるのではないか。」という仮説を立て、それを検証しようとします。
ところが、テニスのプレーは「無意識的な身体反応」に支配されているため、頭で考えたとおりにはなかなか行かないのです。

アウトボールが多いと判断したとき、普通の理屈ではストリングの張りを硬くしたり、飛ばないラケットに持ち替えたりして対処しようと考えます。
ところが、飛ばないラケットを使うとプレイヤーのスイングは無意識のうちにボールを飛ばすように変化するため、結果的に、いつまで経ってもアウトが減らないということが起こる場合があります。
特に学生プレイヤーなどでハード過ぎるセッティングをしている場合にこのパターンをよく見ます。

インパクトでググッと載っているようなホールド性の高いラケットならコントロール性が良くなるはずだと考えて使ってみたら、インパクトで押し出すようなスイングになってパワーが無くなったというような例もあります。

「無意識的な身体反応」は、なかなか本人の考えたとおりに変化してくれないのです。

ラケットドックでは、テニスラケットは「無意識的な身体反応」を変化させる重要な要因としてとらえています。

「無意識的な身体反応」を自分で意識的に変化させることは難しいのですが、ラケットを持ち替えると「無意識的な身体反応」は自動的に変化します。
その変化にはテニスの動きとして望ましいものと、望ましくないものがあり、それをコーチが判断してフィットするラケットを選び出すのがラケットドックです。

この、ラケットの持ち替えによって起こる動きの変化は、プレイヤー本人が自覚できる場合とできない場合がありますが、逆からみると、本人が意図しないで動きが変化するということ自体が、テニスが「無意識的な身体反応」によって支配されていることの証明だといえるでしょう。

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◇ボールが面からこぼれてネット
ガットが動かないと「食い付き感」が生まれないので、インパクトでボールをつかまえられずにポロッとこぼれてネットすることが多くなります。そう、あの惜しいネットは食いつかないガットのせいで、自分のせいではなかったかもしれないのです。
◇スピンで押さえ込めずに浮いてアウト
さらに、インパクトで動いたガットが戻るときに順回転がかかるので、ガットが戻らないと回転が安定せずスッポ抜けのアウトが出やすくなります。逆に、確実に回転がかかればショートクロスやスピンロブなどが打ちやすくなります。
◇打球の深さがバラバラ
ガットの動きが安定せずに、ボールインパクトで動いたり動かなかったり、戻ったり戻らなかったりすれば、フェースから打ち出される打球の角度が毎回変わるので、その影響で打ショットの深さが不安定になります。

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