良いラケットってどういうもの?

「良いテニスラケット」って何?

テニスラケットの良し悪しについて、これまでとはちょっと違った視点から解説させていただきます。

良いラケットって?

ラケットメーカーにとって「良いラケット」とは「たくさん売れたラケット」のことです。
ですが、当然のことながら、メーカーにとっての「良いラケット」とプレイヤーにとっての「良いラケット」は異なります。

個々のプレイヤーに合うラケットは一人一人異なります。
個々のプレイヤーにとっては、自分に合うラケットが「良いラケット」で、それ以外は良くないラケットです。

そのため、自分以外の人間に「何か良いラケットはないか」と聞くのは危険です。
他の人にとっての「良いラケット」が、自分にとっても「良いラケット」である確率は、それほど高くないからです。

ラケットドックでフィットするラケット

テニスワンにとって「良いラケット」とは、「ラケットドック」でフィットする確率の高いラケットです。
実際にプレーが良くなったという変化を、多数のプレイヤーに対して起こすことができたラケットが「良いラケット」です。
それが、TENNIS-ONEで取り扱うラケットの選択基準でもあります。

性能が特徴的であること

プレイヤーの動きに変化をもたらすことのできるラケットは、性能が個性的で特徴がはっきりしています。
いわば、効き目がはっきりしている薬のようなものです。

毒にも薬にもならない健康増進薬のようなものではなく、ある人には即座にプレーの改善をもたらし、別な人にはプレーの悪化をもたらすといように、合うか合わないかがはっきりしています。

八方美人は要らない

多くのラケットメーカーは、悪いところのない八方美人のようなラケットを作りたがります。
たくさん売れることを目指していますので、これは当然のことだと思います。
ですが、私どもはそういう八方美人型のラケットをあまり評価しません。
毒にならないかわりに薬にもならないので、プレーを改善する力がないからです。

誰の足にも合うように作られた靴が、誰の足にもピッタリフィットしないのと同じです。
TENNIS-ONEは個性的なラケットの出現を待ち望んでいます。

扱わない理由

TENNIS-ONEのラケットの取り扱いには偏りがありますが、扱わない理由の中で最も多いのは、そのラケットのスイングウェイトのバラツキ範囲が「適切な範囲に入っていない」というものです。

重すぎてダメな場合もありますが、最近は軽すぎてダメな場合が多いです。
フェースサイズやフレーム厚、重量、バランスポイントなどのカタログスペックで選んでいるのではなく、カタログに載らない数値であるスイングウェイトを選択の基準にしているので、外からは分かりにくいと思います。

軽すぎる場合は使いものにならない

スイングウェイトが軽すぎてダメなどという話を聞くと、「永年、ラケットを作り続けているメーカーがなんで今さら、そんなラケットを作るんだろうか」と思われる方も少なくないでしょうが、実際に結構あるのです。

それも、パワーのあるラケットでスイングウェイトが軽い場合は何とか使い道もあるのですが、飛ばないラケットでスイングウェイトが軽すぎる場合は、ほとんど使いものにならないといって良いでしょう。

ボールを打つのに適していない

スイングウェイトが重すぎるものは振るのに適していないといえますが、スイングウェイトが軽すぎるものは、振るのは楽でもボールを打つのに適していないといえます。

重すぎる場合の振りにくさについては、慣れでどうにかなるケースが多いのですが、軽すぎる場合の打ちにくさは、打つたびに強い打球衝撃が感じられるので、慣れでは解決しにくいといえます。

知らないうちに影響される

このブログを読んでいる方でスイングウェイトを知らないという方は少ないと思いますが、この数値は知らないうちにプレイヤーの動きを操ることがあります。

ストロークのポジションが下がりすぎていたり、ライジングが打てなかったり、ボレーが不安定だったり、スピンが上手くかからなかったりというようなことが、スイングウェイトの数値が不適切なために起こることがあります。

能力の限界?

こうした場合、多くのプレイヤーは自分の能力のせいだと考えます。
そして、いくら努力しても改善が見られないので、限界を感じてしまうこともあります。
ラケットの影響で起きていることをプレイヤーの努力で改善しようとするのは至難の業です。

身体の反射を意識でコントロールしようとするようなものですので、ちょっと気を抜くと元に戻ってしまいます。
努力と熱意ではラケットの悪影響を排除することは難しいのですが、こんなことを繰り返しながら練習を重ねている方が結構多いのです。

重さの誤解

スイングウェイトの影響をさらに分かりにくくする要素もあります。
重量が軽めでスイングウェイトが重いラケットを使っている場合、自分では軽いラケットを使っているという意識があるため、スイングウェイトの重さがプレーの障害要因になっていることに気付きにくいのです。

逆のケースで、重量が重めでスイングウェイトが軽い場合も同様で、自分では重いラケットを使っているという意識があるため、スイングウェイトの軽さがプレーの障害要因になっていることに気付きにくいのです。

長さの誤解

同じモデルで長さの違うバージンがあるケースがありますが、こうした場合、長いほうのスイングウェイトは平均的に重くなっています。
ところが、長いほうでもカタログ上の重量とバランスポイントの数値は27インチモデルと同じであったりするため、取り回しの重いラケットであることを知らずに、長さの利点だけを考慮して長いほうを選んでしまうことが少なくありません。

そして、取り回しの悪さを感じると「やっぱり長いと振りにくいんだ」と思ってしまうのですが、そんなことではなく、物理的な長さよりスイングウェイトの重さのほうが文字通り、スイングした時の重量感に直結するのです。

長いことがスイングウェイトの増加につながっている場合は振りにくいのですが、長くてもスイングウェイトが重くない場合は、0.5インチ長い程度で取り回しがもたつくことはないでしょう。
「長い=振りにくい」ということではないのです。

「長い⇒ほとんどのケースでスイングウェイトが重い⇒だから取り回しが重い」ということです。

良いラケットの最低条件

良いラケットは一人一人のプレイヤー毎に異なるのですが、良いラケットとして選ばれるための最低限の条件というものがあります。
それは、これまで述べてきたように、スイングウェイトの数値が、軽すぎもせず重すぎもせず、通常の使用に適した範囲に入っているということです。
そこを外せば、どんなに性能の良いラケットであっても、プレーを改善する力はないと考えたほうが良いと思います。

ラケットについても、プレーのことについても、テニスプレイヤーが「知らないで損をしていること」はたくさんあるようです。
一生懸命取り組んでいるテーマが見当違いであるということも少なくありません。
知ってしまえば「今までのことは何だったの!」となります。
やみくもに努力するより、正しいスタートラインに立つことを目指すほうが効果が早く手に入ります。

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