ダンロップ FX500(IC ALL 17張上)

労せずに軽快な打球スピードが手に入る!

●パワー系ではなくスピード系
ダンロップのラケットは「CX」,「SX」、「FX」等のシリーズに分けられており、それぞれの特性は「コントロール」「スピン」「パワー」というキーワードで表現されています。

でも実は、FX500が世の中に登場した当初(20FX500=20年のFX500)から、FXの「パワー」については何となくそぐわないという印象を持っていました。
というのも、「パワーを重視するプレイヤーに」というシリーズ説明では、パワー(飛び)を求める非力なプレイヤー向けなのか、パワフルなショットを打ちたいプレイヤー向けなのかがハッキリしないからです。

●スピード系!
ですから、テニスワンではFXシリーズを「パワー系」ではなく「スピード系」として把握しています。
このモデルを「良く飛ぶラケット」ではなく「打球スピードが上がるラケット」と理解したほうが、その特性がわかかりやすいからです。

そして、その「スピード系」の特性がさらにステップアップしたのが今回のFX500(26FX500)だと感じています。
決して大げさではなく、ラケットから出て行く打球のスピードが前作の23FX500より明らかにアップしているのが容易に実感できる仕上がりになっています。

「スッキリ出て行く」—そんな感じで、差し込まれたときの返球の勢いは23FX500を超えていて、その時に、下半身の力が抜けているのも感じられます。

実は、「23FX500を超えるラケットは当面出てこないだろう」と内心思っていましたが、新しい26FX500はその予想をくつがえしました。

一番のポイントは「打球スピードを上げやすい」ことで、軽いインパクト感でボールが軽快に出て行きます。
それに比べると、今まで良いと思っていた23FX500はヌケが悪く感じます。

23FX500についてそれまで全く感じていなかったことが不満に感じられるようになるわけで、労せずに自分のショットの攻撃力がほんの少しでも上がるなら、新しいラケットを選ぶのは自然な選択と言えます。

●新しい張上パターンを探す
実は、テニスワンが推奨している「柔らかいテンション張上」がフィットする「面内剛性の柔らかいラケット」は、ベストな張上パターン(張上時のテンションを部分部分で細かく変えて調整すること)を見つけるのが簡単ではありません。

というのも、モデルチェンジした新作を旧モデルと同じ張上パターンで張ると良い感じにならず、新作用に新たにパターンを探さなければならないのですが、同時に、そうした作業が必要なことで、新作が旧モデルとは全く別のラケットになったことが結果的に分かるわけです。

モデルチェンジの際にフレームの形状に大きな変化がないと、デザインだけ変えたように普通は思われがちですが、目で見てもわからないくらい、コンマ数ミリ単位でフレームの厚みを部分部分で変化させていたり、面内剛性を内部的に部分調整したりすることで、総合的に別のラケットが出来上がるわけです。

実は、「そんな、誰も気づかないようなところをわざわざ変えることで一体何のメリットがあるの?」と不思議に思うことがこれまでも多々あるのですが、ダンロップのラケット開発スタッフのオタク的(偏執的?)なこだわりを感じます。


●「POWER WAVE GROMMETS」(パワーウェイブグロメット)
スピードアップした26FX500のもう一つの目玉がこれです。
フェース中央部分の横ガット8本についてガットの穴がジグザグ(フレームを横から見てこんな感じ \/\/\/\)に空けられています。(実際のズレ幅はガットの直径分なのでもっと微妙ですが…)

これによって、フェース中心部の飛びとオフセンターヒット時の飛びが「23FX500では12:8だったのに対して、26FX500では10:10になっている」というのがメーカー解説ですが、これについては正直、打ってみてそこまでの違いは感じられませんでした。

ただ、プレイヤーがオフセンターヒットを感じ取るのは、それによって打球衝撃が強くなるからですが、スイートエリアの拡大によってオフセンターヒット時も快適に打てれば、外したこと自体がわからないので、メリットがあってもプレイヤーは自覚しにくいと言えるかもしれません。


横ガットの穴がジグザグに空いているパワーウェイブグロメットですが、実物を見て「なんだ、こんなにわずかなジグザグなのか」と感じる方は少なくないと思います。

でも、いろいろテストしてわかったのは、このわずかなジグザグの影響はとても大きく、WAVEグロメットの張り方次第でラケットの打球感を変えられます。

その張り方とは、文字では説明しにくいのですが、横ガットが最初に出会う縦ガットに対して「上から下に入る張り方」と「下から下に入る張り方」の二つで、メーカー推奨は「上から下に入る張り方」です。

それを逆にして「下から下に入る張り方」で張っても性能が低下することはないというのが、メーカーからの説明ですが、テニスワンのテストでは、逆パターンのほうが打感がマイルドになる代わりにヌケが悪くなってスピード感が落ちる、という結果だったので、テニスワン主催のラケットドックでは推奨パターンのみ用意することにしました。
マイルドな打感はテニスワンの張上バリエーションで対応します。

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※上記のFX500のパフォーマンス解説は、テニスワンが張り上げたラケットについてのものです。

※今回入荷した個体のスイングウェイトはやや軽めに集中しているので、テニスワンが提供する際はスイングウェイト調整を無料で承ります。

このラケットはガットが張り上がった状態での販売となります。


このモデルには「IC ALL 17」あるいは「IC SPEED 17」という細めのガットをセットしていますので、快適にお使いいただくために耐久性アップとスピン性能向上に有効な「GUT LIVE」のご使用をおすすめします。(GUT LIVEの説明はこちらをクリック!
ラケットと一緒にご注文いただく場合はこちらから

⇒GUT LIVE同時注文


フェースサイズ:100平方inch
平均重量:300g
フレーム厚:23~26mm
ストリングパターン:16×19
メーカー希望小売価格(フレーム)36000円(税込39600円)
※このモデルには従来のようなラケットカバーはラケットカバーは付属していません。


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26FX5001
商品番号:26FX5001

ダンロップ FX500(IC ALL 17張上)

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