小学生のテニスラケット選び
● 硬式テニスは過酷なスポーツ!?
最初からこんなことを言ってはヒンシュクかも知れませんが、残念ながら、ジュニアプレイヤーにとって硬式テニスは過酷なスポーツです。
なぜなら、世の中にあるいろいろな球技の中で、小学生が大人と同じ規格のボールを使うスポーツは、硬式テニス以外ではあまり見られないのではないでしょうか。多くの球技で、ジュニアの使うボールは身体への負担を考えて、軽く柔らかくできています。
ボールだけでなく、使うコートの広さについても年齢や体格で区別されることなく全世界共通ですので、大人に比べると身体が小さいジュニアの場合は、体格の割により遠くに飛ばすことが要求されるのです。
ただ、そうした状況なのに、なぜかラケットだけは長さの短いジュニア用がしっかり用意されています。
身体が小さくて筋力がないから、ジュニア用の軽いラケットを使うのは当たり前だと考えている方が多いのですが、その場合、大人と同じボールを使って、大人と同じコートでプレーするという条件が忘れられているようです。
● 用途に適したものを選ぶ!?
身体が小さいからといって、ジュニア用の短くて軽いラケットを使わせるのは、ソフトテニス用のラケットで硬式テニスのボールを打たせるようなものです。極端に言えば、子供用のプラスチックバットで硬式野球のボールを打たされるのと同じと言っても良いでしょう。
道具というのは用途に適したものを使うべきであって、使う人に合わせて道具を選んでも、それが用途に適していなければ意味がありません。
● ジュニア用ラケットはつらい!?
ジュニア用のラケットのつらさは、大人の方が実際に使ってみればわかります。25~6インチの長さのジュニア用ラケットでラリーをしてみて下さい。打球時に大きな衝撃があって、力を入れないとボールが飛んで行かないということがわかると思います。
25~6インチの長さのジュニア用ラケットで快適に打てるのは、キッズ用のスポンジボールや軽くて柔らかいロープレッシャーボールです。
実際に海外では、「PLAY+STAY」というジュニア育成プログラムがあり、その中では、3段階のロープレッシャーボールの規格が用意されており、それらに合わせたコートの広さが決められています。
そうしたプレー環境では25~6インチの長さのジュニア用ラケットも有効なのですが、約60gの大人が使うのと同じボールを使ってプレーする場合は、ジュニア用の短いラケットはジュニアに適さない面があります。
大人が打ってもつらいラケットでは、筋力に余裕がないジュニアは、もっとつらい目に会うわけです。
● 低学年は軽いボールが良い
動き回るボールに対する機敏な反射能力を養うのは、幼いうちからのほうが適していますので、テニスを始めるのは早いに越したことはないのですが、ただそこで、ボールの重さとラケットの重さが邪魔になります。
そういう意味で、小学生の低学年の方々には、スポンジボールや軽いロープレッシャーをジュニア向けの軽いラケットで打ち合うことが望ましいと言えます。
しかしながら、そうしたプレー環境の普及はまだ進んでおらず、現実には、低学年のうちから大人が使うのと同じ硬式テニスのボールでテニスをするケースが多いというのが実情です。
● 大人と同じ規格のラケットが必要
大人が使うのと同じ硬式テニスのボールでテニスをする場合は、ジュニアであっても、大人と同じ規格のラケットのほうが打ちやすいでしょう。
例え取り回しが少々重くても、ボールを打つ時の強い衝撃を避けるほうを優先すべきだからです。
とは言っても、大人用のラケットにも重さがいろいろありますので、不必要な重さのものは避けるべきです。
ということで、大人規格のラケットの中から、ジュニアが使うのに適した重さとスイングウェイトのものを選ぶ必要があります。
● 適切な数値選択が重要!
ジュニアのラケット選びは、ラケットが重いと自由に振れないし、軽いとボールに負けてしまうという相反する二つの条件を、何とか同時にクリアすることが必要です。
さらに、ラケットの操作性の負担に一番影響するのは、重量ではなくスイングウェイトですので、適切なスイングウェイトを選んで上げることが、大人より重要です。
カタログを見て軽い重量のモデルを選んでも、スイングウェイトが重ければ何にもなりません。
以下のモデルは重量設定が270~280g程度で、ジュニアプレイヤーに適したスイングウェイト270台の数値が探せるモデルです。(価格は消費税込のストリング張上価格です。)
選ぶグリップサイズは、当然のことながら一番細いグリップ1になりますが、これでも太いケースがほとんどですので、できればグリップテープは巻かずに使わせてください。
製品に元から巻いてあるクッショングリップは巻き替えができますので、汚損した場合はこれを交換してください。
(この部分は、リプレースメントグリップとか元グリなどと呼ばれています)
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