「張力」を指定しても「張り上がりの硬さ」を指定することにはなりません。
なぜなら、この二つは全く別のものだからです。 |
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| ■「やり方」と「結果」は別もの |
「張力の指定」というのは、ガットを張るときに使うマシンの張力目盛をいくつに合わせるかということですが、これは、ガットを張るときの「やり方」に属することです。それに対して、「張り上がりの硬さ」は「結果」のことです。
● 張力とは
「張力」の指定でよく使われる「ポンド」は「キログラム」と同様に「重さ」の数値です。(1ポンド≒0.45kg)
ストリングを引っ張るときに、ストリングの先にオモリを付けて滑車からぶら下げるイメージを持っていただくと分かりやすいかもしれません。
ガットを張るときに、1本1本のストリングを「どれくらいの力で引っ張るか」というのが「張力の指定」です。
● 張り上がりの硬さとは
これに対して「張り上がりの硬さ」は、1本1本のストリングではなく、編み上がって面になったストリング面の硬さを計ります。
張り上がったストリング面に上から一定の力を加えて、どの程度沈むかを計測します。文字どおり、張り上がったストリング面の硬さ=「結果」の測定です。
あまり聞き慣れないかもしれませんが、この数値は「面圧」と呼ばれています。
(TENNIS-ONEでは、スイスのRa test社の計測機械を使って面圧を測定しています)
「張力=やり方」で、「面圧=結果」なのです。
張る時のマシンの設定を指定するのが「張力指定」で、張り上がりの硬さを指定するのが「面圧指定」です。この二つは「やり方の指定」と「結果の指定」という、全く異なる指定方法なのです。
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TENNIS-ONEは
張り上がりの硬さ=結果でご指定いただけます |
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| ■「やり方=結果」という誤解 |
「やり方」と「結果」とは常識的に考えても全く別のことなのですが、なぜか、テニスのガット張りでは、この二つがゴチャ混ぜになっていることが良くあります。
「何ポンドで張って」(やり方)というのが、まるで、張り上がりの硬さ(結果)を指定しているように受け取られているのです。
● 料理に例えると
ちょっと、ややこしい感じがするかもしれませんので、料理に例えて説明します。
ステーキを焼く場合、強火で5分とか中火で3分とかの火加減は調理の「やり方」に属することで、焼き上がりの状態を示すミディアムとかレアとかが「結果」です。
火加減を変えればできあがりの状態は変わりますが、でき上がりの状態は火加減だけで決まるわけではないので「火加減=でき上がりの状態」ではありません。
同じ火加減でも、肉の大きさが変われば黒コゲになったり生焼けになったりします。火加減だけで、でき上がりの状態を判断することはできません。
「こうすればこうなる」という場合、「こうすれば」というのがやり方で、「こうなる」というのが結果です。この、「やり方と結果とは全く別のこと」という、ごく当たり前のことが、テニスのガット張りでは当たり前にはなっていません。張力の数値(やり方)が張り上がりの硬さ(結果)だと思われているのです。 |
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| ■ 結果が無い!? |
そうなってしまう原因は明らかです。テニスのガット張りでは多くの場合、「結果」が存在しないのです。そして、「結果」が無いために「やり方」で結果を推測する習慣が定着してしまったのです。
● 結果を計測しない
ガット張りの結果とは、単純に、「どんな硬さに張り上がったのか」ということですが、多くの場合、その計測が行われていません。
張り上がりの硬さを測定するためには、ストリングマシンとは別に専用の計測機械が必要ですが、それが備えられているケースはあまり多くありません。そのため、張力を調節してガットを張って、あとはそのままというケースが多いのです。
そして、結果の計測が無いので、「いくつの張力で張ったか」という「作業中の設定」を、張り上がりの硬さを推測する材料にしているわけです。
ステーキを焼いてから焼き上がりをチェックすることなく、そのままテーブルに出してしまっている状態なのです。火の通り具合は、「5分焼いたから、たぶんミディアム!?」というように推測するわけです。
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| ■ 結果が大切!! |
テニスのラケットはプレーに使用する道具ですので、一番大事なことは、実際にどれくらいの硬さに張り上がったかということです。そこを無視すると、プレー上でさまざまな弊害が起きます。不適切な硬さでは、プレーがうまく行かないだけでなく、故障の原因にもなります。安全で快適にプレーを楽しむためには、張り上がりの結果の確認が欠かせません。
ガット張りの知識をさらに深めていただくために、下記をご参照下さい。
【Click!】張力指定の問題点
【Click!】適切な硬さとは
【Click!】複数のラケットを異なるセッティングで使う
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| ■ 面圧の変化 |
張り上げたストリングはその後数時間で緩み始めます。その変化量は一般に考えられているより大きいといえます。未使用の状態で24時間経過後に2~3ポイント低下することは珍しくありません。ストリングの種類と使用状況によって、2~3ヶ月使った後に10ポイント以上低下していることもあります。
ただ、張り上げ時点で面圧55であったものが、使用後に50にまで下がったとしても、新たに面圧50で張り上げたものと弾きや飛び方は大きく異なります。伸びて緩んだ分だけ伸縮性が失われて反発力は低下します。
時間経過や使用状態によって面圧は変化しますが、やはりストリングの硬さの判断基準になるのは張り上げ時の数値です。
※張替の際に張力をご指定いただくこともできますが、TENNIS-ONEを初めてご利用いただく方の場合、張り上がりの硬さが想像されるよりかなり硬くなることが予想されますのでご注意下さい。 |
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