| ● ラケットの影響でショットが変わる!? |
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ラケットの影響を重要視するテニスプレイヤーは少なくないのですが、そういう方の多くは、ラケットの性能が直接ショットの結果に影響すると考える傾向があります。
「スピンのかけやすいラケットを選べば回転のかかった打球が打ちやすくなる」と考えたり、あるいは、「コントロール性の高いラケットを選べば狙ったところに打ち込めるようになる」と考えるわけです。
さらに、打球の勢いを上げたいと考えてパワーのあるラケットを選ぼうとしたり、アウトを防ごうと考えて飛ばないラケットを選ぼうとしたりするケースもあります。
このように、ラケットの性能によってショットを改善しようと考えたり、自分に欠けているものをラケットによって補おうとしたりするケースは珍しくないのですが、実は、これが間違ったラケット選びのスタートラインなのです。
ラケットの性能に期待する方は、自分のプレーにラケットの性能を単純にプラスしてイメージしてしまうことが多いのですが、現実的には、そうしたことにはならないケースが圧倒的に多いのです。それはどうしてでしょうか。 |
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| ● ラケットを振るのはプレイヤー |
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ラケット自体にボールを打つ機能があれば、ラケットの性能がそのままショットに影響するかもしれませんが、実際には、ラケットを動かすのはプレイヤーです。
プレイヤーが振らなければラケットは機能しないため、常にラケットと打球の間にはプレイヤーが介在します。そのため、当然のことながら、カギを握るのは「プレイヤーの動き」なのです。
それでは、ラケットの性能はプレーに影響しないのでしょうか。いいえ、そんなことはありません。ラケットはプレーに大きな影響を与えるのですが、その影響はダイレクトにショットの結果に出るのではなく、プレイヤーの動きに出るのです。
つまり、「ラケットの性能⇒ショットの結果」ではなく、「ラケットの性能⇒プレイヤーの動き⇒ショットの結果」なのです。
プレイヤーがロボットのように同じことを繰り返すだけであれば、ラケットを持ち替えるとショットの結果がダイレクトに変わるはずですが、テニスプレイヤーはとても順応性が高いため、ラケットの性能変化に対応して動きを変化させてしまうのです。 |
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| ● 使うコンロによって調理方法が変わる |
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調理器具に例えると分かりやすいかもしれません。
持ち運びできるカセットコンロを使う場合は、通常のコンロより火力が弱いため、普通より過熱時間が長くなります。
いつもと同じ過熱時間では火が通らないため、美味しく作ろうとすればそうならざるを得ないのです。
火力が弱いコンロでは生焼けになって、火力の強いコンロではコゲてしまうというような単純なことにはならず、火力性能に応じて調理時間を変えることで美味しく作ろうとするわけです。
失敗しても気にしないというのであれば、道具が変わっても調理方法を変えなくて良いのですが、結果が大事であれば、道具が変われば必然的にやり方が変わってしまうわけです。 |
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| ● ミスしないように打とうとすれば動きが変わる |
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テニスの場合も、アウトやネット等のミスが出てもかまわないのであれば、ラケットの性能が変化しても打ち方が変わることはありません。
ですが、「打球を相手コートに入れる」というのはテニスをする上での大前提ですので、ラケットの性能が変わるとプレイヤーの動きもそれに連動して変わってしまうのです。
良く飛ぶラケット、パワーのあるラケットを使うと、当然のことながら、打球が良く飛ぶためアウトが出ます。その反対に、飛ばないラケットでは打球が短くなったり、ネットしたりすることが多くなります。
ミスを気にしないのであれば、その状態がそのまま続くことになりますが、普通はそうしたミスが出ると、同じミスを繰り返さないために運動の修正が起こるのです。
アウトが出ればアウトしないように抑えて打つようになり、打球が短くなったらそうならないように少し力を入れて打つようになります。 |
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| ● 運動調整は自覚されにくい |
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そして、こうした運動修正は、やっている本人がそれを意識することはほとんどありません。
ミスを防ぐというのはプレーをする上であまりにも基本的なことなので、無意識的、自動的にそういう運動調整が起きてしまうのです。 |