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| ● 自分に使いこなせるかどうか |
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使いこなそうする取り組みそのものが不要です。
スポーツ用品に上級者用と初心者用があった場合、初心者用はすぐに使いこなせるが大した性能は持っていないのに対して、上級者用はとっつきは苦労するかもしれないが、使いこなせれば高い性能を発揮するというようなイメージがあるようです。
確かに、そういうイメージがそのまま当てはまるスポーツジャンルもあるようですが、テニス用品については、そうしたイメージでは選択を間違えてしまうでしょう。
使いこなすのが難しいラケットは、ただ使いにくいだけです。それを努力して何とか使えるようになったとしても、難しくてミスしやすいという状況は変わらないでしょう。無理して難しいラケットを使いこなしても、何もメリットはないわけです。
サイズの合わないウェアは着心地が悪く動きにくいものですが、それを「着こなせていない」と感じる方は少ないのではないでしょうか。
ましてや、そのサイズの合わないウェアを着こなそうと努力することも普通はあり得ないでしょう。
ラケットも同じです。プレーに合っているかどうかという判断は成り立っても、使いこなしているかどうかという判断は成り立たないのです。 |
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| ● 熟年プレイヤーには厚ラケが良い |
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そうとは限りません。歳を取ったからといって、良く飛ぶラケットを使わなければならないなんてことはありません。
病気などの何か特別の原因で筋力や体力が急激に落ちたというのでなければ、ラケットの性能を極端に変える必要はないでしょう。
テニスは本来、力でボールを打つスポーツではありません。
ラケットが振れればボールが打てるわけで、そこに腕力はあまり必要ではありません。
打球のスピードはヘッドスピード次第で決まります。ラケットを速く振ることができれば、強い打球を打つことができます。
力を使わずにラケットを速く振る身体の使い方が身に付いていれば、そのスイングスピードが急に落ちるとは考えにくいのです。
厚くてフェースの大きい良く飛ぶラケットを使うと、そのパワーが必要以上に大きい場合、スイングを抑制しなければコートに入らなくなります。
スイングにブレーキをかけたり、スイングの力を逃がしながら打ったりという状態では、逆に、身体の負担が大きくなる可能性もあり、何より、そんな状態ではミスが増えて勝ちにくくなります。
年齢だとか、性別だとか、初心者だからとか、そんな上辺だけのレッテルに頼って、個人個人の特性を無視したラケット選択ではフィットするわけはありません。 |
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| ● パワーのあるラケットを使えば打球の威力が増す |
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-----なんてことはありません。
テニスでは制限された範囲内に打球を着地させないとポイントを失います。
ゴルフのティーショットのように、できるだけ飛んだほうが展開が有利になるということはありません。
ゴルフでも、100ヤードのアプローチショットを打つのにドライバーを引っ張り出す人は居ませんが、それと同じ理由で、制限された範囲内にボールを落とさねばならないのに良く飛ぶラケットを選ぶ必要はないのです。
テニスではホームランはミスショットです。出すべき結果は常に同じですので、道具の性能が変わった場合はそれに合わせてプレイヤーの動きを変えないと、同じ結果は出せなくなります。
つまり、ラケットのパワーが大きくなった場合は、プレイヤーのパワーを小さくする必要が有るわけです。そうしないと、ラケットが飛ぶようになった分、そのままアウトが増える結果になってしまいます。
ラケットのパワーとプレイヤーのパワーを足して10というレベルになっている場合、その状態で制限された範囲内に打球が入っているのであれば、パワー合計が9とか11になるとミスショットになります。
つまり、ラケットのパワーが1大きくなると、その分、プレイヤーのパワーを1マイナスする必要があるのです。
ラケットのパワーが増しても、プレイヤーがパワーを抑えて振るようになると、打球の勢いは落ちます。
プレイヤーが元気よく振れなくなる分、かえって、打球の勢いが無くなる可能性が高いといえます。 |
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| ● ボレー向きのラケットとストローク向きのラケットは違う |
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ラケットの助けを借りてある種類のショットを改善しようとすると、このように考えてしまうかもしれません。
フェースの大きいラケットや飛ぶラケットのほうがボレーしやすいと考えたり、飛ばないラケットのほうがストロークが打ちやすいと考えたりするわけですが、そのベースにあるのは、ショット別に適した性能のラケットを選べばショットのパフォーマンスが向上するという思いでしょう。
これは私ども独自の考え方で、一般的な常識とは一致しませんが、ラケットにはプレーを助ける機能は無いと私どもは考えています。
プレー上の不都合な部分を解消するところまでがラケットの役割で、その不都合な部分は人それぞれで異なるため、個々のプレイヤーに対して合うラケットを見つけ出す必要があるのですが、ラケットができるのはそこまでで、プレイヤーのできないことをできるようにアシストするラケットは無いと考えています。
ラケットの機能は薬と同じようなもので、その人が健康になるまでがその役割で、それ以上を期待するとおかしなことになることが多いようです。
ラケットの助けでショットを改善しようとすると、ラケットが薬ではなくドーピング剤のようになり、それによって仮に、当初の目的が達成されたとしても、別なところに弊害が出る可能性が高いといえます。
テニスのショットはいろいろ名前を付けられて分類されていますが、プレイヤーがラケットを持ってボールを打つということでは基本的に変わりはなく、同じプレイヤーが打っている限り、あるショットでは上手く力が伝わるのに別なショットでは伝わらないということはないと言えます。
合わないラケットの弊害は多くのプレイヤーが受けており、適切なラケット選択でプレー能力がグンと向上することはありますが、それはあくまで本人のプレー能力がラケットに邪魔されずに発揮できるようになっただけで、本人の能力以上のプレーができるようになったということではありません。
また、そういう状態では、ショット別にラケットの向き不向きが発生することもありません。
ボレーがしにくいと感じるラケットと、ストロークが打ちにくいと感じるラケットはあるかもしれません。
ただそれは、そのどちらかのショットに合わないラケットの被害が大きく出ているか、あるいは、どちらの弊害を本人が強く感じているかの違いだけで、基本的にそのラケットが合っていないということでは同じなのかもしれません。 |
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| ● 楽なラケットを使っているとうまくならない |
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苦労したから、その分上手くなるというものでもありません。
難しいラケットを使っても、それが難しいラケットだと感じる限り上達が遅くなるだけです。
ただし、自分では楽をしていると思っているだけで、実際にはちっとも楽をしていないというケースもあります。
フェースが大きくてフレームが厚いラケットは楽ちんラケットだと思われていることが多いようです。
確かに、良く飛ぶラケットはそれほど力を入れなくてもボールが飛んでくれます。
ただ、テニスは制限された範囲内にボールを打ち返し続けるスポーツなので、飛び過ぎるラケットほど力加減が微妙になり調節が難しくなります。
打つたびに慎重さが要求されるラケットでは、かえって身体の負担も増し、なにより、プレーしていて楽しくないでしょう。
必要以上に飛ぶラケットでは、コートに入れるために身体の動きを抑え込まなければなりません。その状態は決して楽ではないのです。
それより、気楽に振り抜いてもアウトしないくらいの飛ばないラケットに持ち替えたほうが、気持ちも身体も楽になります。
良く飛ぶラケットを使うと、楽にテニスができると考えるのは誤りです。 |
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| ● フェースが小さくて薄いラケットは上級者用 |
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別に、そんなことはありません。
基本的にフェースサイズが小さいほどボールが飛ばなくなります。
また、フレームの厚さについても、薄いほどボールが飛ばないというのがスペック上の基本です。
つまり、フェースが小さくて薄いラケットは、かなりボールが飛ばないということです。
ただ、それだからといって、必ずしも上級者用とは限りません。
初心者であっても、パワーがあってスイングスピードが速ければ、そういうラケットのほうが打ちやすいかもしれません。
単に飛ばないというだけですから、技術程度とは関係ないわけです。
ですから、パワーもなく、スイングスピードも速くないプレイヤーが、上級者っぽく見られたいからという理由でこういうラケットを使うと負けやすくなります。
ゲームで勝ちたいのであれば、上級者っぽく見えるかどうかなどとは関係なく、自分のパフォーマンスが最高に発揮できるラケットを選ぶべきです。 |