| ● ラケットの進化 |
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ラケットの進化の歴史を振り返れば、ラケットの性能向上によってテニスが易しくなり、誰にでも高度なプレーが楽しめるようになったことが見て取れます。フェースの小さいウッドラケットの頃には難しかったことが、今では非力な女性でも簡単にできるようになっています。
その結果、幸か不幸か、一般プレイヤーの戦力は男女でそれほど変わらないばかりか、逆転することも珍しくなくなりました。 |
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| ● パワーアップの流れ |
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| 1980年頃からおよそ20年にわたって、一般プレイヤー向けラケットのパワーは増大傾向を続けてきました。パワーアップ化の流れの中でフェースサイズの大型化、フレーム厚の増大、長尺化、軽量化、チタン素材の採用等、さまざまなトレンドが現れては消えつつ、その時期のラケット開発を引っ張ってきました。多くのテニス愛好家がその時々のトレンドを追いかけ、いろいろなモデルを買い求めました。 |
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| ● 基調の変化 |
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| 「ラケットのパワーはプレイヤーを助けてくれる」という基調が変化したのは2000年頃ではないかと思われます。それまでは「良く飛ぶことは良いことだ」というイメージでしたが、その頃から「ラケットのパワーはプレイヤーの邪魔をすることもある」という認識に変わってきたといえます。パワーアップしたラケットは多くのプレイヤーに恩恵を与えましたが、同時に、多くのプレイヤーに窮屈なスイングを強いることにもなりました。 |
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| ● 幅広い選択肢 |
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その後は、飛ぶラケット、飛ばないラケットも含めて、いろいろな性格のモデルが混在する時代に入りました。冷めた見方をすれば、現在はラケット開発に明確な方向性が失われている時代といえます。
ですが、別な見方をすると、一部のジャンルに偏ることなくいろいろなジャンルのラケットが、幅広く一般プレイヤーの選択対象になっている時代ともいえます。
それまでは、「厚ラケ」「長ラケ」「チタン」等、その時のトレンドに乗ってラケットを選んでいれば良かったのに、明確なトレンドがない今は、自分のプレーとの適性を真剣に考えて選ばなければならなくなったとうわけです。 |
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| ● ラケットのパワーの選び方 |
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| 先述したように、フェースサイズやフレーム厚によって「ラケットのパワー=ボールを飛ばす力」は変化するため、飛ぶラケット、飛ばないラケット、さまざまなラケットが市場に出ています。どうやって選べばよいのでしょうか。 |
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| ● パワーがあるラケット |
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パワーがあるラケットのメリットは、力があまり無くても楽に打ち返せるということですが、それはそのままデメリットにもなります。というのは、テニスコートは大きさが決まっているため飛び過ぎるとミスになってしまいます。
プレイヤーのスイングパワーに対してラケットのパワーが大きすぎると、常に控えめに打つことが要求され、無造作に振るとアウトしてしまいます。
力を使わなくても打てると聞くと楽なように感じますが、気を遣ってスイングを抑えるというのは、実はそれほど楽ではないのです。 |
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| ● パワーのないラケット |
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反対に、パワーのないラケット、飛ばないラケットは気を遣わずに振り切ってもアウトしにくいため、いつも元気よく振れます。ですが、これも裏返せばデメリットになります。
プレイヤーのスイングパワーに対してラケットのパワーが小さすぎると、常に力んで打つことが要求され短時間で疲れてしまいます。
また、力むことによって身体のバランスが崩れやすくなり、それによって打つたびにフラついてコート上でカバーできる範囲が狭くなります。 |
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| ● 適切なパワーレベル |
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ということは、ラケットのパワーは有りすぎても無さ過ぎてもテニスが難しくなってしまうのです。
ストロークで何も気にせずに適当に振った時に、ベースラインとサービスラインの中間にボールが安定して落ちるラケットがパワー的に合っているラケットです。テニスは繰り返しのスポーツですので、1回1回のショットで気遣いや無理があると上手くいきません。余計な調整がないスイングで適切な深さに打てるラケットがベストです。
当然のことながら、プレイヤー一人一人でそれは異なります。あれこれ考えたりイメージで選んだりするより、身体に合わせて選ぶのがベストです。 |
| ⇒ ラケットフィッティングの重要性 |